驚異のコスパ! 17.3型のぜいたくノートPC「m-Book W」シリーズを試す(2/3 ページ)

» 2018年08月07日 10時00分 公開
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デスクトップに並ぶ性能! 第8世代の6コアCPUで処理が速い

 「快適なPC」にとってパフォーマンスも重要だ。Webサイトを切り替え表示するとき、表計算で再計算を行うとき、画像処理を行うとき、そしてアプリケーションやファイルをセーブしたりロードしたりするとき、こうした操作をサクサク処理できるPCはパフォーマンスが高いといえる。そしてこの“サクサク”を実現するのがCPUやGPU、メモリやストレージといった内部のパーツである。

外装はグレー基調のシンプルなデザイン

 まず、m-Book W880ではCPUに第8世代のCore i7-8750Hを採用している。最新の世代のノートPC向けCPUだが、これまでのCPUとはちょっと違う。CPUの内部で実際に計算を行うのがコアと呼ばれる部分だが、ノートPC向けCPUはこれまで多くて4コア、一般には2コア程度だった。しかしCore i7-8750Hはこれが6コアに増えている。

CPU-Zの画面。第8世代のCore i7-8750Hを採用する。6コア・12スレッド動作に対応した高性能CPUだ

 これを調理に例えるなら、コンロの数が多ければ複数の料理を平行して作れるのに似ている。CPUに当てはめればコアが多いほど速く処理を完了できるわけだ。ベンチマークテストのCINEBENCH R15は、この処理の速さを具体的な数値で示してくれる。

CINEBENCH R15の実行画面。複数のコアが同時に計算を行うことで、多くの課題を短時間で片付けることができる。12個同時に計算できるのは、6コアがそれぞれ2つの処理を行うHyper-Threadingに対応しているからだ
CINEBENCH R15の結果。CPU(マルチスレッド)では1000cb超えのスコアで、ノートPCとは思えないほど高い。CPU(Single Core)も174cbと高いのは、ゆとりある筐体サイズに十分な冷却機構を搭載できるからだ

 m-Book W880のCINEBENCH R15のスコアでは、CPUテストが1000cbを超えている。ちなみに、1000cbの壁はデスクトップ向けで4コアのCore i7でもオーバークロックなしには超えられない壁だった。6コアCPUを搭載したm-Book W880は、まさにデスクトップPCに匹敵するCPUパフォーマンスを実現しているのはベンチマークテスト結果からも明らかだ。このベンチマークテストのようにCPUの複数コアで処理速度が向上する用途、例えば先ほど挙げた映像編集のような用途はm-Book W880にうってつけといえる。

 これを分かりやすく数値化してくれるのがアプリケーションベンチマークテストのPCMark 10だ。スコアを見ると、写真や映像制作のテストとなるDigital Content Creationのスコアは4925ポイントで、十分に高い。Webブラウザを中心としたEssentialsは7341ポイント、Productivityも7267ポイントと非常に高い水準だ。実は昨今のアプリケーションでは、CPUだけでなくGPUも利用して処理を行う。そしてm-Book W880がCPUに内蔵されたGPUだけでなく、別途専用のGPUを搭載していることが大きく関わってくる。

システムの総合性能を測るPCMark 10の実行結果は、全般的に高めのスコア。m-Book W880が幅広い用途で高いパフォーマンスを発揮できることが分かる

実はゲームもできちゃう外部GPUを搭載

 m-Book W880のGPUにはNVIDIAのGeForce GTX 1050を採用している。ノートPCのカタログを見ると、グラフィックスの欄は「Intel UHD〜」となっていることが多い。これはCPUに内蔵されたグラフィックス機能を利用していることを示している。CPUに内蔵されているのでその分コストを抑えられるのがメリットだ。一方、GeForce GTX 1050は追加コストがかかるもののパフォーマンスは飛躍的に向上する。

GPU-Zの画面。CPU内蔵グラフィックス(画面=左)とは別に外部GPUとしてGeForce GTX 1050(画面=右)を搭載。ゲームも楽しめるポテンシャルがある

 まずはメジャーなベンチマークテストの3DMarkで3Dパフォーマンスを見てみると、Fire Strikeのスコアが5568ポイントだった。m-Book W880のCPUに統合されているIntel UHD Graphics 630のスコアは872ポイントだったので、GeForce GTX 1050によって6.3倍もパフォーマンスが高くなっていることが分かる。

 3DMarkのスコアが5000ポイント台とはいえ、カジュアルな3Dゲームが楽しめるレベルである。FPSタイトルのような最新グラフィックスを高解像度、高画質、そして高いフレームレートで楽しむことを目的とするものではないが、特に国産ゲームタイトルを中心とした3Dゲームなら十分に楽しめる。

左は自動設定でGeForce GTX 1050が効いた状態の3DMarkスコア。右はGPUをCPU内蔵のものに固定した状態で計測している。パフォーマンスは段違いで、スコアは6.3倍以上であるし、肝心なフレームレートはそれ以上に違う

 例として、「ドラゴンクエストX」や「FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION」を試してみる。まず、かなり軽量なドラゴンクエストXを同ベンチマークテストで計測してみると、1920×1080ピクセルの最高品質で15414ポイント。「すごく快適」という評価だ。このくらい軽いタイトルだと少し力を持て余してしまう印象だ。

ドラゴンクエストXなら最高の画質をフルHDでプレイするのも余裕

 一方、国産3Dゲームの中ではかなりヘビーなFINAL FANTASY XV WINDOWS EDITIONも同ベンチマークテストで計測してみたが、1280×720ピクセル、軽量品質であれば「快適」評価が得られた。同じ画質設定で1920×1080ピクセルに引き上げても「普通」評価は得られ、これもプレイ自体にはそれほど問題ない。ただ、1280×720ピクセルと1920×1080ピクセルでは後者の方が美しい映像が楽しめるが、「快適」と「普通」の指標では1秒間に画面を書き換える回数「フレームレート」が異なる。「快適」はかなり滑らかに表示されるが、「普通」ではごくまれに映像に引っ掛かりを感じるかもしれない。

画質設定を軽量品質とした状態で、左は1280×720ピクセル、右は1920×1080ピクセルで実行。どちらもプレイは可能で、1280×720ピクセルの方は映像がよりスムーズ

 先ほど、「対象ではない」としたFPSのようなタイトルも、設定次第では十分に楽しめる。「Assassin's Creed Origins」では1280×720ピクセル、画質設定は下から2番目の「低」とすることで平均60fps、「安定」といった評価が得られた。

最新海外タイトルでも、1280×720ピクセル、低画質ならプレイ可能なものが多い

 m-Book W880はゲーミングノートPCではないが、こうした息抜きのゲームは十分に楽しめることが分かる。それも17.3型の大画面なので、気分転換には十分だ。一方で、これ以上を求めるならば、同社のG-tuneゲーミングノートPCを選んだ方がいい。本格的に3Dゲームを楽しむならばGeForce GTX 1050よりも上のクラスのGPUが欲しくなるだろう。

 しかし、m-Book W880がゲーミングノートPCではないことで得られるメリットもある。それはスリムさや静かさだ。ゲーミングノートPCでは本体も厚みがあり、例えば、パームレストの先端部分で20mm以上あるようなものも多いが、m-Book W880の一番薄い部分は、非ゲーミングの一般的な15.6型ノートPCと同じ程度の厚さである15mmにおさまる。

 スリムモバイルノートPCでも10mm程度だから、普段そうしたノートPCで作業している人が触れても、少し厚みがあるかなとうっすら感じるくらいのものだろう。そして、何より感心したのが静音性だ。Webブラウジングなどではファンの存在に気付かないくらいの静かさで、3Dゲーム中には確かに音を感じるが、プレイの邪魔になるほどではない。

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アイティメディア営業企画/制作:ITmedia PC USER 編集部/掲載内容有効期限:2018年8月14日