コンパクトなボディーにデスクトップ向けCPUを搭載している本製品だが、実際の性能はどうだろうか。ベンチマークテストで性能を確認してみよう。
評価機の構成は、Core i7-8700、CPUクーラーがNoctua NH-L9i、メモリ32GB、ストレージがNVMe SSD(WD Black NVMe 2018、500GB)とSATA SSD(Colorful SL500、960GB)のデュアル構成、OSがWindows 10 Home 64bitという内容だ。
CINEBENCH R15のCPUスコアは1222で、6コア・12スレッドモデルならではの高いスコアが出ている。メインデータストレージに採用しているWD Black PCIeは、シーケンシャルリードが3400MB/s、シーケンシャルライト2500MB/sといった公称スペックだが、CrystalDiskMarkのテストでもそれに近いスコアが出ており、こちらもやはりSSDの性能をしっかりと発揮できていると判断できる。
実際のアプリケーションを実行して、PCの各用途をシミュレートするPCMark 10のスコアも優秀だ。総合スコアで一世代前のCore i7-7700HQを搭載したゲーミングノートPC(メモリ16GB、256GB SSD、GeForce GTX 1050搭載)を上回り、特にWebブラウジングやネットショッピング、ビデオチャットなどを行う日常用途のEssential、オフィスアプリの操作中心のProductivityでは高いスコアをマークしている。
Premiere Pro CC 2018のエンコードテストでも、一世代前のCore i7-7700HQを搭載したゲーミングノートPCよりも約23%高速。プロならば業務上NVIDIA GPUが必須というところもあるだろうが、アマチュアユーザーがビデオ編集を楽しみたいというときに、十分快適に使える実力を示している。
今回の評価機は、最高に近いスペック構成で高いパフォーマンスと優秀な静音性を確認することができた。Core i7-8700、メモリ32GB、NVMe SSDとSATA SSDのデュアル構成と、小型でもこれだけのぜいたくなスペックを搭載できるのは大きな魅力。マグネット式のフィルターやNoctua製CPUクーラー、M.2ヒートシンクといったサイコムならではの独自要素が完成度を高めている。しかも、BTOで評価機と同じ構成を見積もると、19万7940円(税込)とぜいたくな構成のわりに意外とリーズナブルだ。
ここまでのハイスペックは不要という人も、サイコムのBTOメニューでカスタマイズをしてみることをおすすめしたい。メニューにあるパーツを選択していくとリアルタイムに価格が反映されるので、欲しい性能や予算に応じていろいろ試せる。
サブPCとしての利用を前提の構成も試してみたところ、Core i3-8100、8GB、320GB SSD(Colorful SL500)という構成で見積もってみるとなんと8万1120円(税込)とグッと低価格で、お得感の高い構成となった。特定のパーツが安くなるキャンペーンも実施されているのでタイミングがあえばさらに買い得に入手できる。
小型で静音、BTOで柔軟にスペックが選べてコストパフォーマンスも上々と、省スペースマシンとして申し分ない内容だ。メインで使えるパワフルな小型PCが欲しい方にも、サブで使える小型で静音なPCが欲しい方にも、検討していただきたい製品だ。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
提供:株式会社サイコム
アイティメディア営業企画/制作:ITmedia PC USER 編集部/掲載内容有効期限:2018年8月15日