RED EDITIONに限ったことではないが、VAIO S11の備えるポート類は実用性を重視している。左側面にはUSB 3.0(Type A)端子×2とイヤフォンマイク端子、右側面にはSDメモリーカードスロット、USB 3.0(Type A)端子、HDMI端子、Ethernet端子とアナログRGB端子を備えている。
筆者は仕事柄、カメラから写真データをコピーすることが多いので、フルサイズのSDメモリーカードスロットがあると助かる。また映像を投影する際も、アナログRGB(VGA)入力しかないプロジェクターも何かと多いため、変換アダプターなしでアナログRGB出力できることもありがたい。職場にWi-Fi(無線LAN)が整備されていないという人は、Ethernet端子があることも間違いなくプラスだろう。
USB Type-C端子がないことについては意見が分かれると思うが、“現時点での”実用性を考慮すれば非搭載でも良いだろう。
VAIO S11 | RED EDITIONは、ソニーストアまたはVAIOストアで構成をカスタマイズして購入するモデルだ。ソニーストアにおける最小構成価格は18万18000円で、これに1万5000円プラスするとLTE通信モジュールを搭載できる。VAIOストアにおける最小構成価格は21万9800円で、LTE通信モジュール、「VAIOオリジナルSIM(使い切りプリペイド)」(1万5336円相当:1年間で32GBまで高速通信可)と「3年安心サポート」(3年間の拡張保証)が標準付帯する。
LTE通信モジュールはSIMロックフリーで、対応周波数帯(Band)も国内の大手キャリア(NTTドコモ、au、ソフトバンク)に最適化されている。SIMカードのサイズはMicroサイズで、最近のスマートフォンやタブレットが一般的に用いているNanoサイズではないので注意が必要だ。
通信料が比較的安いMVNOサービスのデータ専用SIMを契約するか、大手キャリアの大容量データパックの子回線としてデータプランを契約して使うと外出先でもメールの送受信やデータのやりとりができて便利だ。
実際に手にしてみると、VAIO S11 | RED EDITIONは、VAIO S11を単に赤くしたモデルではないことが良く分かる。“赤く”するために、さまざまな手間が掛かっている。
「人とは違う、落ち着いているがスタイリッシュなノートPC」がほしいという人は、ぜひ選択肢の1つとして検討しても良いだろう。
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