9月20日に登場したGeForce RTX 2080搭載グラフィックスカードから一週間後、27日に上位GPU「GeForce RTX 2080 Ti」を搭載したグラフィックスカードが発売された。税込み価格は17万円台半ばから19万円弱で、RTX 2080カードより6万円近く高い。
RTX 2080 Tiは4352個のCUDAコアを搭載し、メモリ容量は11GBとなる。カード全体の消費電力は標準で250Wとなり、補助電源は8ピン×2個。3スロット占有の厚手のクーラーを搭載している。
入荷した各ショップが口をそろえるのは、RTX 2080カードよりも反応が良いことと品薄であることだ。深夜販売イベントを実施したドスパラ秋葉原本店は「やはり初回は最上位が売れる傾向にあり、RTX 2080よりもこちらを待っていた人が多かったですね。正直、ここまでの価格差があるのにこれだけ反応がいいのは意外でした。ただ、入荷数は全体的に少なめなので、いったん品切れになると再入荷は見えないところが多いです」と語る。
週末を待たずに在庫を切らしているショップもあり、「週明けからしばらくは、ブランド問わずで選ぶにしても厳しい状況が続くと思います」(パソソコンSHOPアーク)といったコメントも聞いた。
ただ、こうした反響にさめた目で語る声もある。某ショップは「絶対数が足らないだけ。GTX 1080の登場時に比べると、RTX 2080 Tiを求める熱気もそこまでじゃない。値が張るのと、新技術を生かし切る環境がまだ整っていないのとで、様子見が多い印象ですね。GTX 1080 Tiと1080の在庫が切れるころにスムーズにバトンタッチしてくれればいいなと思います」と話していた。
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