では例として、東京の天気を尋ねてみよう。もっともこの機能、現時点では日本語の聞き取りに対応しておらず、ウェイクワードに続く音声コマンドは英語でなくてはならない。今回は多言語対応のテキスト読み上げアプリ「iTextSpeaker」を使用し、東京の天気を尋ねてみた。
Fireタブレットがウェイクワードを認識すると、画面の下端が青色に光り、続けて東京の天気を音声で(英語で)読み上げてくれる。読み上げの最中には、画面にも週間天気予報を表示してくれるので、非常に分かりやすい。画面付きの製品ならではのメリットだ。
ちなみにウェイクワードに関しては、Amazon Echoであれば、「Alexa」以外に「Echo」「Amazon」「Computer」が利用できるが、本製品では「Alexa」もしくは「Amazon」しか利用できない。Alexaに言わせるならば「オレはEchoじゃないし、コンピュータとも違う、タブレットだ」ということだろうか。製品の性格がこうした部分にまできちんと反映されているのは面白い。
以上のように、「Alexaハンズフリー」機能を使えば、FireタブレットでのAlexaの利用がますます便利になる。特にFire HD 10と、Fire HD 8(第8世代)であれば、画面が消灯した状態でも呼び掛けに反応するので、ベッドサイドに本製品を設置し、枕元専用のAmazon Echoとして活用することもできるはずだ。
もっともこれだけでは、本体のボタンを押す必要がなくなったとはいえ、単にFireというタブレット上でAlexaが使えるようになったにすぎず、Amazon Echoと全くの同等と表現するにはやや無理がある。そこで登場するのが、もう一つの機能である「Showモード」だ。次回はこの「Showモード」について詳しく紹介する。
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