4KノートPCに8コア・16スレッドの第9世代最強CPUを搭載! クリエイター必見のゴージャスマシン「DAIV-NG7630H1-SH2」(1/2 ページ)

» 2018年12月20日 08時00分 公開
[鈴木雅暢ITmedia]

 マウスコンピューターのクリエイター向けブランド「DAIV」から登場した「DAIV-NG7630」シリーズは、最大8コア・16スレッドで動作するデスクトップ向け第9世代CoreとNVIDIAのGeForce GTX 1080を搭載した規格外のクリエイターノートPCだ。

 Adobe RGB比100%の広色域をサポートした17.3型の4K表示液晶ディスプレイ、最大64GBのメモリ、最大4基のストレージ、高速なThunderbolt 3を搭載するなど、他のスペックも実に強力。Core i9-9900Kと32GBメモリを搭載する上位から3番目のモデル(DAIV-NG7630H1-SH2)を入手したので、性能や使い勝手を見ていこう。

マウスコンピューターのDAIV-NG7630シリーズは、最大8コア・16スレッドのデスクトップ向け第9世代CoreとNVIDIA GeForce GTX 1080グラフィックスを搭載したクリエイター向けの豪華ノートPCだ

高級感あるブラックの重厚なボディー

 第9世代最強のCore i9-9900Kも搭載できる規格外のクリエイティブマシンだけに、ボディーは大柄だ。本体サイズは、約417(幅)×295(奥行き)×41.9(高さ)mm(突起部含まず)、重量も約4.3kgある。ACアダプターも大型で、サイズは実測値で100(幅) ×195(奥行き)×45(高さ)mm、重量は約1.4kgとかなり重い。電力出力仕様は、330W(19.5V、16.9A)だ。

 ただそれでも、液晶ディスプレイがキーボードと一体化して画面を閉じることができるクラムシェルスタイルであるメリットは少なくない。別途液晶ディスプレイやキーボードが不要なのでデスクトップPCに比べて省スペースである点はもちろん、インタフェースにも手が届きやすいし、収納したり移動したりする場合にも都合がよい。

クリエイティブを加速する8コア・16スレッドの第9世代Coreを搭載

 DAIV-NG7630シリーズの最大の特徴は、ノートPCでありながら、デスクトップ向けの第9世代Coreを搭載していることだ。しかも第9世代最強のCore i9-9900Kを搭載しているのだから驚く。

 8コアで16スレッドの同時処理に対応し、標準3.6GHz、最大5GHzの周波数で動作する。現行のノートPC向けCPUでは、6コア・12スレッドで最大4.8GHz(基本2.9GHz)動作のCore i9-8950HKが最高だけに、スペックの差は歴然だ。これまでのノートPCの水準を大きく逸脱した、まさに規格外の突出したパフォーマンスが期待できる。特にレンダリングやエンコード、フィルター処理などのクリエイティブ処理で大いに威力を発揮するだろう。

CPU-Zの画面。Core i9-9900Kは、8コア・16スレッド処理に対応するデスクトップ向け第9世代Coreの最上位モデル
HWiNFO64の詳細情報。PL1は120W、PL2は165WとデスクトップPC並に設定されている

NVIDIA GeForce GTX 1080グラフィックスを内蔵

 グラフィックス機能も強力だ。GPUにはノートPC向け最高のNVIDIAのGeForce GTX 1080(8GB)を搭載。2560のCUDAコア、8GBのグラフィックスメモリを搭載しており、クリエイティブアプリケーションのGPUアクセラレーションを最高のパフォーマンスで利用できる。3D描画性能も一流で、現行のほとんどのゲームを高画質かつ快適なパフォーマンスで楽しめる。

GPU-Zの画面。グラフィックス機能は、NVIDIA GeForce GTX 1080(8GB)を搭載する。クリエイティブアプリケーションのGPUアクセラレーションを最高のパフォーマンスで利用できる

最大64GBの大容量メモリ、最大4台のストレージを搭載可能

 CPUとGPU以外のスペックも強力だ。メモリは標準で32GBを搭載。BTOではさらに大容量の64GBも選択可能だ。

 システムにはM.2ソケットと2.5インチベイを2基ずつ搭載しており、最大では4台のデータストレージを搭載できる。本製品の標準では240GBのSSDと1TBのHDD(いずれもSerial ATA 6Gb/s対応)のデュアルストレージ構成。BTOではより高速なPCI Express(NVMe)対応のM.2 SSDも選択可能だ。

 通信機能は、ギガビットLANと、IEEE 802.11a/b/g/n/ac対応の無線LAN(433Mbps)、Bluetooth v4.2+LEを標準装備。BTOでは最大1.73GbpsのIEEE 802.11a/b/g/n/ac無線LANとBluetooth 5に対応した「Intel Wireless-AC 9260」に変更することもできる。

BTOメニューでは、M.2 SSD、2.5インチSSD、2.5インチHDDからストレージを選んで複数搭載できる
標準搭載のSSDで計測したCrystalDiskMark 6.0.2(ひよひよ氏・作)のスコア。型番は「KINGSTON SUV500240G」だった

UHS-II対応カードリーダー、USB 3.1とThunderbolt 3も装備

 本体装備の端子類も充実している。左側面にはUSB 3.1(Gen.2)対応のUSB Type-Cポートを2基装備。1つはThunderbolt 3に対応し、最大40Gbpsの高速転送が可能。USB 3.0(Type-A)ポートも4基装備している。

 SDメモリカードスロット(SDXC対応)は、高速なUHS-II(転送速度最大312MB/s)に対応しており、UHS-II対応のSDXCメモリカードを本来のスピードで利用できる。

 映像出力としては、HDMIと2基のMini DisplayPortを背面に搭載し、標準の液晶ディスプレイと合わせて最大4画面の4K同時出力が可能だ。200万画素のWebカメラ、デュアルアレイマイクも装備している。

左側面(写真=左)と右側面・背面(写真=右)。左側面にUSB 3.1 Type-Cを2基搭載。奥側のポートはThunderbolt 3にも対応している。ギガビットLAN端子、UHS-II対応SDメモリカードスロットもある。右側面はUSB3.0の隣に、S/P DIF出力、ヘッドフォン出力、マイク入力、ライン入力とオーディオ端子が並ぶ。奥側には盗難防止用ワイヤを取り付けるセキュリティロック・ポート(通称:ケンジントンロック)がある。背面はDC入力の他、HDMI出力と、2基のMini DisplayPort出力を装備している

Adobe RGB比100%対応の4Kディスプレイを搭載

 17.3型の大画面液晶ディスプレイは、4K解像度(3840×2160ピクセル)に対応し、Adobe RGB比100%の広色域がコンテンツ制作で真価を発揮する。工場出荷時に色域の測定を行い、表現可能な範囲を明記した「色域出荷データシート」も付属している。

 i1 Display Proを利用した液晶ディスプレイの測定結果は、色温度が7078K、輝度が376cd/m2だった。色域もAdobe RGB比で104.8%(カバー率99.7%)とスペック通りの広色域を実証した。

 エンターテインメント機能も一流。キーボード奥のヒンジ部にステレオスピーカーを、底部にサブウーファを搭載しており、パワフルで豊かなサウンドが楽しめる。音響ソフトウェアにはSoundBlaster X Pro-Gaming 360°が導入されており、コンテンツやゲームタイトルに最適なサウンドが楽しめる。

3840×2160ピクセル表示に対応した高精細な17.3型液晶ディスプレイを搭載している。ノングレア仕上げで映りこみも少なく、目視の印象も極めて良好だ
エックスライトのカラーキャリブレーションセンサー「i1 Display Pro」を用いて液晶ディスプレイの計測を行い、作成したICCプロファイルをColor AC(Phonon氏・作)で表示した。黒の実線が本製品の色域。黒の点線がsRGBでこれを大きく上回るうえ、黄色の実線で示したAdobe RGBとほぼ重なり、面積では上回っている
キーボード奥のヒンジ部にステレオスピーカー、底部にサブウーファを内蔵
音響ソフトウェアのSoundBlaster X Pro-Gaming 360°。コンテンツやゲームタイトルに最適なサウンドが楽しめる
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