2018年に買って使ってグッと来た「デジタル仕事道具」ベスト5(4/5 ページ)

» 2018年12月21日 06時00分 公開
[山口真弘ITmedia]

スマートホームデバイス部門:Nature「Nature Remo」(第2世代)

 スマートスピーカーから家電製品を操作できるデバイスとして、昨年来注目を集めるようになったスマートリモコンだが、現在は製品がまだ成熟し切っておらず、いわゆる“ハズレ”の製品を探す方が簡単な状況にある。その中でほぼ唯一、ハード・ソフトともに合格点のレベルに達していると筆者が感じるのが「Nature Remo」(ネイチャーリモ)だ。

 このNature Remoの強みは、他のスマートリモコンに比べ、センサーの種類が多いことだ。温度、湿度、照度、人感センサーに加えて、ジオフェンス(特定範囲の仮想境界線)にも対応しており、自宅に一定距離まで近づくとエアコンをオンに、離れるとオフにするといった設定が行える。これならば出勤時に手動でオフにしなくても済み、また帰宅時にはいち早くエアコンがオンになっているという訳だ。

 本製品よりも多機能なスマートリモコンとしては「LS mini」が挙げられるが、ソフトウェアの完成度が低いせいで使いづらく、誤動作の多さもあって、しばらく試したあとに投げ出してしまった。その点、このNature Remoは、初代モデルから1年以上使っているが安定性も抜群で、インタフェースも非常に分かりやすく、他社のスマートリモコンとは一線を画している。

 この11月に発売された第2世代モデルは、ボディーが若干薄くなったほか、やや冗長だったタッチセンサーによるセットアップ機構を廃止し、かつ同じタイミングでテレビ用のソフトウェアも刷新されるなど、大幅な進化を遂げている。廉価版のRemo miniはセンサーの種類が少ないので、後々のことを考えると、こちらを選んでおくべきだろう。

 筆者宅では複数のスマートリモコンが稼働しているが、その中でも本製品は何らかの操作を行ったあとサーバから反応が戻ってくるレスポンスも高速で、ストレスがたまらない。現在、他社のスマートリモコンを使っていて、操作のしづらさや動作の不安定さに悩んでいるようであれば、買い替えの候補にお勧めしたい製品だ。

iPad Pro Nature Remoの本体。壁掛けもしくは家具の上など高所に設置して利用する
iPad Pro 新型「Echo Dot」(右)との比較。ホームユースに合うホワイトボディーなのも好印象だ。Amazon Echoの他にGoogle Homeにも対応する
iPad Pro セットアップ時は本体のLEDが黄色に点灯する。ちなみにエラー時は赤になるので分かりやすい
iPad Pro さまざまな家電製品のリモコンを登録可能だ。学習機能もあり、データベースにない機器も登録は容易に行える

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