上位プラットフォームのCPUも世代交代している。
お盆直前の8月13日22時に解禁になったのはAMDの「Ryzen Threadripper 2990WX」。第2世代Ryzen Threadripperに属するモデルで、32コア・64スレッド構成だ。税込み23万円強の価格ながら、マルチコアを求めるユーザーに支持されて順調に売れた。
第2世代向けに電源周りを強化したX399マザーも同時期に出回っており、セットで購入するユーザーも多かったという。そこはCPUだけ並行輸入で調達してマザーは店頭でそろえるという買い方が目立った第1世代とは違う。
また、9月1日には下位CPU「2950X」が登場し、2990WXを上回るペースでヒットを記録している。16コア・32スレッドで税込み12万円弱という値頃感が個人法人を問わないハイスペック志向のユーザーを刺激した様子だ。
一方のIntelは、12月に入ってLGA 2066に対応する第9世代Core XシリーズのCPUを投入している。先行して登場したのは、10コア・20スレッドの「Core i9-9900X」と「Core i9-9820X」で、税込み価格は12万6000円前後と11万2000円前後。
続いて翌週には最上位の「Core i9-9980XE」(18コア・36スレッド、税込み25万2000円前後)を筆頭に、「Core i9-9960X」(16コア・32スレッド、同21万4000円前後)や「Core i7-9800X」(8コア・16スレッド、同7万6000円前後)など5モデルが売り出され、シリーズの全ラインアップがそろった。
しかし、反響はそこまで大きくない様子だ。あるショップは「第9世代のコードネームは『Skylake-X Refresh』ですから、Skylake-Xこと第8世代からのマイナーチェンジ版ということで乗り換えの動機としては弱いんですよね」と話していた。
以上、前編では年初のマイニングブームとCPUの動向を中心に取り上げたが、2018年のアキバ自作街には、多彩に進化した光モノパーツや新世代GeForceなども登場して注目を集めている。引き続き後編で振り返っていきたい。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.