いずれもスマートプラグとしては一般的な設定手順だが、利用するスマホアプリやAlexaスキルのベンダー名が製品のメーカー名とは別で、さらにデバイス一覧に掲載されている本製品の名称も別名だったりするので(OEM元が用意したアプリをそのまま使っているのかもしれない)、アプリやスキルを探したり、デバイスの検出を実行したりする時は見つけにくい可能性がある。
とはいえ、本製品は日本語の丁寧な取扱説明書が付属しているので、それらにきちんと目を通しながら作業を行えば、初心者でも迷うことはないだろう。むしろこの種のセットアップに慣れたユーザーほど、取扱説明書をよく読まずに設定に着手し、途中で他のデバイスと区別がつかなくなる可能性があると感じた。多数のスマートホームデバイスがある環境では、注意した方がよいだろう。
さて、コンセントを2個口搭載した本製品を使うにあたって気になるのが、接続した2つの家電製品を、スマホアプリとAlexaからどのように制御できるかということだ。さすがに両方同時にしかオン・オフできないことはないにせよ、一方をオフにしたらもう一方もつられてオフになるなど、必要のない連携をしてしまわないか気になるところだ。
結論から書いてしまうと、そうした心配は無用だ。まずスマホアプリから操作する場合は、アプリの画面上に2つのスイッチが表示されるので、それぞれを個別にオン・オフできるほか、スイッチ1と2の上には電源ボタンがあり、両者を一括でオン・オフすることもできる。さらにタイマーを設定することも可能だ。弱点があるとすれば、実物とアプリ上のイラストが実物と異なっていることくらいだ。
一方、Alexa上では、本製品は「スイッチ1」「スイッチ2」と、その両方を一括制御するデバイス、合計3つのデバイスとして認識される。筆者はスイッチ1と2にそれぞれベッドライトと扇風機を接続し、それぞれ個別でのオン・オフを可能にしつつ、両方を一括制御するスイッチにプラグという名前をつけ、まとめてコントロールできるようにしている。オンにする時は個別に、オフにする時は一括で操作できるのでたいへん便利だ。
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