IntelがTiger Lakeベースの“デスクトップ”向け第11世代Coreプロセッサを追加 TDPは65Wディスプレイ一体型PC向けか

» 2021年05月31日 15時50分 公開
[井上翔ITmedia]

 Intelは2021年第2四半期から、デスクトップ向けの第11世代Coreプロセッサ(開発コード名:Tiger Lake)の出荷を開始する。搭載するPCは、メーカーを通して順次登場する。

チップイメージ 今回登場する新製品と設計が近いと思われる「Core H45プロセッサ」のチップイメージ

新製品の概要

 新製品は全て、モデル名の末尾に「B」が付けられている。これはノートPC向け製品と同じフォームファクター(BGA実装)を採用することを意味しており、ノートPCに近い設計を採用することが多いディスプレイ一体型PC(AIO)での利用を想定した製品であると思われる。

 全ての製品はTurbo Boost Max Technology 3.0(TBT 3.0)とThermal Velocity Boost(TVB)に対応している。電源供給と放熱機構に余裕がある場合は、TVBを適用することでTBT 3.0よりもさらに高いクロック(周波数)で稼働する。内蔵GPUはXeアーキテクチャを適用した「Intel UHD Graphics」で、EU(実効ユニット)数はモデルによって16基または32基となる。

 メインメモリはDDR4-3200規格をサポートし、最大128GB(64GB×2)まで搭載できる。CPU直結のPCI Express 3.0バスは最大16レーンまで利用できる。オプションでThunderbolt 4も搭載可能だ。

ラインアップ

 新製品の具体的なラインアップは以下の通りとなる。

TDP(熱設計電力)65Wの製品

  • Core i3-11100B★:3.6GHz〜4.4GHz(TBT 3.0)/5.3GHz(TVB)、4コア8スレッド、12MBキャッシュ
  • Core i5-11500B:3.3GHz〜4.6GHz(TBT 3.0)/5.3GHz(TVB)、6コア12スレッド、12MBキャッシュ

★:GPUのEUが16基(付いていないモデルは32基)

cTDP 55〜65Wの製品

 メーカーがTDPを55〜65Wの範囲内で設定できる「Configurable TDP(cTDP)」に対応するモデルも用意される(基本TDPは65W)。

  • Core i7-11700B:3.2GHz〜4.8GHz(TBT 3.0)/5.3GHz(TVB)、8コア16スレッド、24MBキャッシュ
  • Core i9-11900KB※:3.3GHz〜4.9GHz(TBT 3.0)/5.3GHz(TVB)、8コア16スレッド、24MBキャッシュ

※:アンロック(オーバークロック)対応

Core B Tiger Lakeベースのデスクトップ向け第11世代Coreプロセッサのラインアップ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

最新トピックスPR

過去記事カレンダー