レノボ・ジャパンは8月3日、PCアクセサリーの新ブランド「Lenovo Go(レノボゴー)」を日本でも展開することを発表。第1弾製品として、同日から同社のWebサイトにおいて3種類のマウスとUSB Power Delivery(USB PD)対応のモバイルバッテリーの販売を開始した。
Lenovo Goは、テレワークやリモート学習、モバイル環境におけるPCを使った作業や学習の生産性や利便性を高めるアクセサリーのために新設されるブランドだ。1つのデバイスに複数の機能(ファンクション)を持たせていることも特徴である。
その特性から、同ブランドの製品はコンシューマー(個人)とコマーシャル(法人)の両方を視野に入れたものが中心で、今回発表された第1弾製品はカラーによって「コンシューマーモデル」と「コマーシャルモデル」を区分している。
先述の通り、Lenovo Goの第1弾製品として3種類のマウスとUSB PD対応のモバイルバッテリーが投入される。
「Lenovo Go USB Type-C ワイヤレス マウス」は、その名の通りUSB Type-C接続のドングルが付属するワイヤレスマウスだ。想定販売価格(税込み、以下同)は5500円となっている。
ドングルがUSB Type-C接続“のみ”なのは「最近はUSB Type-C端子のみ備えるノートPCが増加傾向にあり、逆に同端子を備えないものはあまりない」(担当者)ことを受けた割り切りのようだ。本体カラーはコンシューマー向けがグレー、コマーシャル向けがブラックとなっている。
本体電源は充電式で、内部に4.2V出力のリチウムイオンバッテリーを備えている。充電は本体のUSB Type-C端子を介して行う。付属のケーブルで約15分充電すると1週間、約2時間充電すると約2〜3カ月間使えるだけの電力を蓄えられる。なお、このUSB Type-C端子は純粋な充電専用である。
DPI(マウスの移動量)は800〜2400DPIの範囲内で調整できるようになっており、本体の頂点付近にある「トップボタン」をクリックすればワンタッチでプリセットしたDPIに切り替えられるようになっている(最大3つをプリセット可能で、標準では「800」「1600」「2400」が設定済み)。
本体の左側面にある「ファンクションボタン」をダブルクリックすると「コールモード」が有効になる。このモードでは、同ボタンを押しながら別のボタンやスクロールホイールを操作することで「Microsoft Teams」に関する操作やスピーカー音量の調節を行える。今後、Lenovo Goブランドのデバイス向けのユーティリティーソフトウェア「Lenovo Go Central」のアップデートによって他の会議ツールにも対応する予定だ。
「Lenovo Go USB Type-C ワイヤレス マルチデバイスマウス」は、先述のUSB Type-C ワイヤレス マウスの上位モデルだ。想定販売価格は7700円となっている。
このマウスはUSB Type-Cドングルによるワイヤレス接続に加えて、Bluetooth 5.0による接続にも対応している。「マルチデバイス」の名の通りBluetooth接続は2台まで対応しており、最大3台のデバイスで1台のマウスを共有可能だ。接続先の切り替えはファンクションボタンで行える(※)。「Qi(チー)」規格に準拠した充電台を使ったワイヤレス充電にも対応する。
(※)これに伴い、DPIの切り替えはコールモードをオフにした状態でファンクションボタンを押しながらトップボタンを押して行うようになっている
その他の主な仕様は、USB Type-C ワイヤレス マウスと同様だ。
「Lenovo Go バーティカル ワイヤレスマウス」はコンシューマー向け、「Lenovo Go ワイヤレス バーティカルマウス」はコマーシャル向けのエルゴノミックマウスで、その名の通り“直立”した外観が特徴だ。いずれも右利き用で、想定販売価格は6600円となっている。
このマウスのドングルはUSB Type-A接続で、USB Type-C端子を備えないPCでも利用できる。本体電源は単3乾電池×1で、最長で約18カ月間扱える。
長時間のマウス操作を快適にできるように、左側面の親指が来る部分にはUVコートを施したコルク素材を配している。左側面には2つのファンクションボタンも備えており、Lenovo Go Centralで機能を割り当てることができる。DPIに関する仕様は先の2製品と同様だ。
「Lenovo Go USB Type-C ノートブックパワーバンク 20000 mAh」は、その名の通り2万mAhのリチウムポリマーバッテリーを備えるモバイルバッテリーだ。想定販売価格は1万6500円となる。
電源出力端子はUSB Type-CとType-Aをそれぞれ1つずつ備える他、本体と一体化したUSB Type-Cケーブルも備えている。USB Type-C端子はバッテリー充電時の電源入力を兼ねており、バッテリーを充電しながらUSB Type-A端子やUSB Type-Cケーブルを介して別の機器に電源を供給する「パワーパススルー」にも対応している。
USB Type-C端子/ケーブルはUSB Power Delivery(USB PD)3.0に対応しており、最大65Wの出力が可能だ(1台のみ接続した場合)。一部の国/地域では大容量バッテリーの航空機への持ち込みが制限されているが、このパワーバンクは過電圧保護回路、加熱保護回路やショート防止機能を搭載しているため、機内に持ち込めるようになっている。
レノボ・ジャパンでは、今後もLenovo Goブランドのデバイスを順次投入する。記事執筆時点では、Web会議などで利用できるヘッドフォン(ヘッドセット)、ワイヤレステンキーパッド、ワイヤレスチャージングマット、エルゴノミックキーボードの販売を検討しているという。続報に期待したい。
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