レノボがPCアクセサリーの新ブランド「Lenovo Go」を日本でも展開 マウスとバッテリーを皮切りに

» 2021年08月03日 13時00分 公開
[井上翔ITmedia]

 レノボ・ジャパンは8月3日、PCアクセサリーの新ブランド「Lenovo Go(レノボゴー)」を日本でも展開することを発表。第1弾製品として、同日から同社のWebサイトにおいて3種類のマウスとUSB Power Delivery(USB PD)対応のモバイルバッテリーの販売を開始した。

Lenovo Goとは?

 Lenovo Goは、テレワークやリモート学習、モバイル環境におけるPCを使った作業や学習の生産性や利便性を高めるアクセサリーのために新設されるブランドだ。1つのデバイスに複数の機能(ファンクション)を持たせていることも特徴である。

 その特性から、同ブランドの製品はコンシューマー(個人)とコマーシャル(法人)の両方を視野に入れたものが中心で、今回発表された第1弾製品はカラーによって「コンシューマーモデル」と「コマーシャルモデル」を区分している。

Lenovo Go Lenovo Goの特徴。コンシューマーとコマーシャルの双方を視野に入れていることが特徴である

第1弾製品

 先述の通り、Lenovo Goの第1弾製品として3種類のマウスとUSB PD対応のモバイルバッテリーが投入される。

Lenovo Go USB Type-C ワイヤレス マウス

 「Lenovo Go USB Type-C ワイヤレス マウス」は、その名の通りUSB Type-C接続のドングルが付属するワイヤレスマウスだ。想定販売価格(税込み、以下同)は5500円となっている。

Lenovo Go USB Type-C ワイヤレス マウス Lenovo Go USB Type-C ワイヤレス マウス。左のグレーがコンシューマー向けモデル、右のブラックがコマーシャル向けモデルという扱いだ(以下、他のデバイスも同様の区分けとなる)

 ドングルがUSB Type-C接続“のみ”なのは「最近はUSB Type-C端子のみ備えるノートPCが増加傾向にあり、逆に同端子を備えないものはあまりない」(担当者)ことを受けた割り切りのようだ。本体カラーはコンシューマー向けがグレー、コマーシャル向けがブラックとなっている。

 本体電源は充電式で、内部に4.2V出力のリチウムイオンバッテリーを備えている。充電は本体のUSB Type-C端子を介して行う。付属のケーブルで約15分充電すると1週間、約2時間充電すると約2〜3カ月間使えるだけの電力を蓄えられる。なお、このUSB Type-C端子は純粋な充電専用である。

 DPI(マウスの移動量)は800〜2400DPIの範囲内で調整できるようになっており、本体の頂点付近にある「トップボタン」をクリックすればワンタッチでプリセットしたDPIに切り替えられるようになっている(最大3つをプリセット可能で、標準では「800」「1600」「2400」が設定済み)。

 本体の左側面にある「ファンクションボタン」をダブルクリックすると「コールモード」が有効になる。このモードでは、同ボタンを押しながら別のボタンやスクロールホイールを操作することで「Microsoft Teams」に関する操作やスピーカー音量の調節を行える。今後、Lenovo Goブランドのデバイス向けのユーティリティーソフトウェア「Lenovo Go Central」のアップデートによって他の会議ツールにも対応する予定だ。

パッケージ ブラックの実機とパッケージ

Lenovo Go USB Type-C ワイヤレス マルチデバイスマウス

 「Lenovo Go USB Type-C ワイヤレス マルチデバイスマウス」は、先述のUSB Type-C ワイヤレス マウスの上位モデルだ。想定販売価格は7700円となっている。

マルチデバイスマウス Lenovo Go USB Type-C ワイヤレス マルチデバイスマウス(左がグレー、右がブラック)

 このマウスはUSB Type-Cドングルによるワイヤレス接続に加えて、Bluetooth 5.0による接続にも対応している。「マルチデバイス」の名の通りBluetooth接続は2台まで対応しており、最大3台のデバイスで1台のマウスを共有可能だ。接続先の切り替えはファンクションボタンで行える(※)。「Qi(チー)」規格に準拠した充電台を使ったワイヤレス充電にも対応する。

(※)これに伴い、DPIの切り替えはコールモードをオフにした状態でファンクションボタンを押しながらトップボタンを押して行うようになっている

 その他の主な仕様は、USB Type-C ワイヤレス マウスと同様だ。

マルチデバイス 付属のドングルで1台、Bluetoothで2台のデバイスと接続できる。ただし、Bluetooth接続中はLenovo Go Centralによる詳細設定を行えない
上部を外せる USB Type-C ワイヤレス マウス/USB Type-C ワイヤレス マルチデバイスマウスは本体上部のカバーを外せるようになっている。外した内側には、ドングルの収納スペースが用意されている

Lenovo Go バーティカル ワイヤレスマウス/ワイヤレス バーティカルマウス

 「Lenovo Go バーティカル ワイヤレスマウス」はコンシューマー向け、「Lenovo Go ワイヤレス バーティカルマウス」はコマーシャル向けのエルゴノミックマウスで、その名の通り“直立”した外観が特徴だ。いずれも右利き用で、想定販売価格は6600円となっている。

バーティカルマウス Lenovo Go バーティカル ワイヤレスマウス/ワイヤレス バーティカルマウスは、販売市場別に名称が異なるものの仕様は同一となっている

 このマウスのドングルはUSB Type-A接続で、USB Type-C端子を備えないPCでも利用できる。本体電源は単3乾電池×1で、最長で約18カ月間扱える。

 長時間のマウス操作を快適にできるように、左側面の親指が来る部分にはUVコートを施したコルク素材を配している。左側面には2つのファンクションボタンも備えており、Lenovo Go Centralで機能を割り当てることができる。DPIに関する仕様は先の2製品と同様だ。

真上から マウス本体を真上から見た図
左から マウス本体を左から見た図。コルク素材が長時間利用時の快適性を高めてくれる
右から マウス本体を右から見た図。本文にもあるように本製品は右利き用で、8月3日現在は左利き用がない

Lenovo Go USB Type-C ノートブックパワーバンク 20000 mAh

 「Lenovo Go USB Type-C ノートブックパワーバンク 20000 mAh」は、その名の通り2万mAhのリチウムポリマーバッテリーを備えるモバイルバッテリーだ。想定販売価格は1万6500円となる。

Lenovo Go USB Type-C ノートブックパワーバンク 20000mAh Lenovo Go USB Type-C ノートブックパワーバンク 20000 mAh(左がグレー、右がブラック)

 電源出力端子はUSB Type-CとType-Aをそれぞれ1つずつ備える他、本体と一体化したUSB Type-Cケーブルも備えている。USB Type-C端子はバッテリー充電時の電源入力を兼ねており、バッテリーを充電しながらUSB Type-A端子やUSB Type-Cケーブルを介して別の機器に電源を供給する「パワーパススルー」にも対応している。

 USB Type-C端子/ケーブルはUSB Power Delivery(USB PD)3.0に対応しており、最大65Wの出力が可能だ(1台のみ接続した場合)。一部の国/地域では大容量バッテリーの航空機への持ち込みが制限されているが、このパワーバンクは過電圧保護回路、加熱保護回路やショート防止機能を搭載しているため、機内に持ち込めるようになっている。

パッケージと本体 製品パッケージと本体
手に持つ 容量が容量だけに少し大きめだが、バッグに入れて持ち運ぶ分には支障のないサイズ感である
下部 本体下部にはUSB Type-A端子とUSB Type-C端子を備える。バッテリーを充電する際は、USB Type-C端子にUSB PDに準拠するACアダプターを接続する
右側面 右側面。Lenovoロゴのタグをつまむと、本体に巻き付けられているUSB Type-Cケーブルを引っ張り出せる
内蔵ケーブルで充電 内蔵のUSB Type-Cケーブルで給電するイメージ。Lenovoロゴのタグは柔らかい素材でできているので、よほどのことがなければ問題なく差し込める
左側面 左側面にはバッテリー残量のチェックボタンと残量インジケーター(LED)が付いている

他のデバイスも順次投入予定

 レノボ・ジャパンでは、今後もLenovo Goブランドのデバイスを順次投入する。記事執筆時点では、Web会議などで利用できるヘッドフォン(ヘッドセット)、ワイヤレステンキーパッド、ワイヤレスチャージングマット、エルゴノミックキーボードの販売を検討しているという。続報に期待したい。

キーボード類 投入が検討されているワイヤレステンキーパッド(左)とエルゴノミックキーボード(右)。ワイヤレステンキーパッドについては「ほぼ確実に日本に投入される見通し」(担当者)だという
ワイヤレスチャージパッド 投入が検討されているワイヤレスチャージパッド。下の棒状のものをUSB PD対応PCに接続した上で、上の平たいパッドに置くとワイヤレスで電源供給される

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