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10型で“2560×1600”の怪物級タブレット――「Nexus 10」徹底攻略(前編)iPad Retinaを超えた精細さ(1/3 ページ)

第4世代iPadを超える画素密度“300ppi”の液晶ディスプレイは、そのスペックに違わぬ美しさ。さらに快適なパフォーマンス、迫力あるサウンドも兼ね備えたぜいたくな10型Androidタブレット、それが「Nexus 10」だ。

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・→10型で“2560×1600”の怪物級タブレット――「Nexus 10」徹底攻略(後編)

Nexus 7の兄貴分は、ハイスペックで固めた10型モデル

2560×1600ドット表示の10型ワイド液晶ディスプレイを備えたハイスペックなAndroidタブレット「Nexus 10」

 この“超”高画素密度ディスプレイは見逃せない――。

 「Nexus 10」は、Googleの「Nexus」シリーズにおける10型ワイド液晶ディスプレイ搭載タブレットだ。海外では2012年11月に発売されたが、日本では2013年2月に販売が始まった。先に日本上陸を果たし、Androidタブレットの人気機種となっている7型モデル「Nexus 7」の兄貴分として、注目を集めている。

 Nexusシリーズは、Googleとパートナーのハードウェアメーカーが協力して開発と販売を行うAndroid搭載端末のブランド。純粋なAndroid環境を開発者やユーザーに提供することを目的としており、いち早く最新バージョンのAndroid OSを搭載して発売されるリファレンスモデル的な製品でもある。Nexus 7はASUSTeK Computer製だが、Nexus 10はSamsung Electronics製となっており、同じNexusでもメーカーが違う。

 シリーズ最大の画面サイズを誇るNexus 10の特徴は、何といっても「iPad Retinaディスプレイモデル」を超える高画素密度の10型ワイド液晶ディスプレイを搭載していること。その画素密度はなんと300ppi(pixel per inch:1インチあたりのピクセル数)、表示解像度は2560×1600ドットに至る。10型サイズで「13インチMacBook Pro Retinaディスプレイモデル」に匹敵する高い解像度を誇るモンスター級のタブレットなのだ。

 ラインアップは16Gバイトモデル(3万6800円)と32Gバイトモデル(4万4800円)が用意され、いずれもGoogle Playから購入できる。一時品薄で販売を中断していたが、3月から販売が再開された。今回は日本版の実機を入手したので、各部をじっくりチェックしていこう。

8.9ミリ厚の薄型ブラックボディに高性能を凝縮

背面にNexusのロゴを大きく配したブラックボディは、ハイスペックながら厚さを約8.9ミリに抑えた

 横位置の状態で本体サイズは263.9(幅)×177.6(高さ)×8.9(厚さ)ミリ、重量は603グラムだ。液晶ディスプレイのフレームは広めに取ってあり、10型クラスのタブレットでは標準的なサイズだが、後述するスペックの高さを考慮すると、薄型に仕上がっているといえる。

 背面に向かって絞り込まれた丸みを帯びたフォルムで、一番薄い部分は4ミリ程度とかなり薄い。裏面はやや粘り気のあるゴム質のコーティングがされており、カメラ周囲はまた別のゴムのような素材がはめ込まれている。ゴム質のコーティングはややベトつく触感で上質な触り心地とはいえないが、滑って落としてしまうような心配はあまりなさそうだ。ボディのカバーはブラックで統一されている。

 インタフェースは最小限で、横位置で見て上面の左側に電源ボタンと音量調整ボタン、左側面にMicro USBとヘッドフォン出力、右側面にMicro HDMI出力がある。カメラはインに190万画素、アウトに500万画素と2基を内蔵。ステレオスピーカーは画面の両側にさりげなく配置されている。また、下面には充電用の端子があるが、特に専用クレードルなどの純正アクセサリは販売されていない。

正面にはディスプレイの周囲に、照度センサー、190万画素のカメラ、ステレオスピーカー、マイク、LEDを配置(写真=左)。背面にはフラッシュ付きの500万画素カメラとマイクを備えている(写真=右)

上面に電源と音量調整のボタンを搭載(写真=左)。下面にはマグネット付きの充電用端子があるが、付属のACアダプタは側面のMicro USBを使って接続する仕様だ(写真=右)

左側面にMicro USBとヘッドフォン出力を装備する(写真=左)。右側面にはMicro HDMI出力を用意(写真=右)

 内蔵リチウムポリマーバッテリーの仕様は9000ミリアンペアアワーと大容量。ちなみにNexus 7は4325ミリアンペアアワーなので、電圧仕様が同じだとすれば、約2倍に増えていることになる。公称の駆動時間はWebブラウズで最大7時間、動画再生で最大9時間、音楽再生で最大90時間、スタンバイで約500時間だ。

 製品にはプラグ部分が着脱できるACアダプタが付属する。本体のMicro USBにケーブルをつないで充電する仕様だ。ACアダプタは実測でのサイズが29(幅)×43(奥行き)×43(高さ)ミリ(プラグ部分を含めた奥行きは68ミリ)、重量が56グラムとコンパクトにまとまっており、携帯しやすい。出力仕様は0.5ボルト/2アンペアとなっている。

プラグ部分が着脱できるコンパクトなACアダプタが付属(写真=左)。本体側面のMicro USBにケーブルをつないで充電する(写真=右)

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