第1回 Surface RTとどこが違う?――「Surface Pro」:「Surface Pro」の“ここ”が気になる(1/2 ページ)
「Surface Pro」の国内発売に合わせて、日本向けモデルの特徴や気になるポイントを追っていく。まずは「Surface RT」との比較を通じてSurface Proの特長をおさらいし、外観をチェックする。
「PCみたいなタブレット」と「タブレットみたいなPC」
2013年6月7日、ついに日本でも「Surface Pro」の販売が始まった。今回PC USERでは日本版の本体と純正アクセサリをまとめて入手したので、その魅力や気になるポイントを紹介する。
ARM版Windows 8の「Windows RT」を搭載した「Surface RT」は2013年3月に発売されたが、そちらではなくSurface Proを待っていた人も多いだろう。Surface RTが利用できるソフトウェアはWindowsストアアプリ(Windows RTに対応するもの)に限られるのに対し、Windows 8 Proを搭載したSurface Proはx86/x64用に開発されたWindows用アプリを使える“普通”のWindowsタブレットであるのが、まず大きな違いだ。
日本マイクロソフトの樋口泰行社長は、Surface Proの発表会でSurface ProとSurface RTの違いを「“PCのように使えるタブレット”がSurface RTだとすれば、Windows 8 Proやフル版のOfficeを搭載するSurface Proは“タブレットのように使えるPC”だ」と表現している。
コンセプトが真逆とはいえ、デザインはほぼ同じであり、Officeが使えるWindowsタブレットとして捉えれば両者は似た性質を持っている。まずはSurface ProとSurface RTを比較しつつ、Surface Proのスペックや特徴をまとめていこう。主なスペックは以下の通りだ。
Surface ProとSurface RTの主なスペック | ||
---|---|---|
製品名 | Surface Pro | Surface RT |
画面サイズ | 10.6型ワイド | |
本体サイズ(幅×高さ×厚さ) | 約275×173×14ミリ | 約275×172×9ミリ |
重量(実測値) | 914グラム | 684グラム |
OS | 64ビット版Windows 8 Pro | Windows RT |
画面のアスペクト比 | 16:9 | |
ディスプレイ解像度 | 1920×1080ドット | 1366×768ドット |
CPU | Core i5-3317U (1.7GHz/最大2.6GHz) | NVIDIA Tegra 3 (シングルコア1.4GHz/クアッドコア1.3GHz) |
タッチパネル | 10点マルチタッチ対応 | 5点マルチタッチ対応 |
ペン入力 | 筆圧検知対応(1024段階) | − |
メモリ | 4Gバイト | 2Gバイト |
通信機能 | IEEE802.11a/b/g/n無線LAN、Bluetooth 4.0 | |
インタフェース | USB 3.0、Mini DisplayPort出力、ヘッドフォン出力 | USB 2.0、Micro HDMI出力、ヘッドフォン出力 |
カードスロット | SDXC対応microSDカードスロット | |
センサー | 環境光センサー、加速度センサー、ジャイロスコープ、デジタルコンパス | |
カメラ | イン:720p、アウト:720p | |
ストレージ | 128G/256Gバイト | 32G/64Gバイト |
バッテリー容量 | 42ワットアワー | 31.5ワットアワー |
バッテリー動作時間 | 約4時間(※) | 約8時間 |
Office | Office Home and Business 2013 | Office 2013 RT |
価格 | 9万9800円(128Gバイトモデル) | 3万9800円(32Gバイトモデル) |
※日本マイクロソフト執行役リテールビジネス統括本部長 横井氏の発言より。製品ページでは非公開
両者の違いは主にOS(これに起因する利用可能なアプリ)とCPU、ボディサイズ(重量含む)、ディスプレイ(画面解像度、タッチパネル性能、ペン入力)、インタフェース、バッテリー動作時間などだ。Officeソフトの差異については下記の記事を参照してほしい。
今回はボディサイズや重量、インタフェースといった外観をチェックする。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.