プロダクション・アイジーは、6月30日から渋谷マルイ7階でVR映像作品「攻殻機動隊 Virtual Reality Diver」の有料体験スペースを提供する。視聴には、ヘッドマウントディスプレイ「Gear VR」とヘッドフォン、VR4Dシステム搭載の球体型チェア「TELEPOD」(テレポッド)を使用する。体験価格は600円(税込)。これまで関東の複合カフェで提供していたものを同社公式ストアでも気軽に体験できるようになった。
それに先駆け、29日にメディア向け体験会が実施された。テレポッドは太もも裏から背中にかけて振動板を内蔵しており、映像と音声に合わせて椅子が揺れる。また、テレポッド自体も横軸で回転できるので、人力で動かすことで360度の映像を楽しめる。視聴時間は約15分。
映像は新劇場版の世界観をベースにしたオリジナルストーリー。担当者は「東弘明監督やスタッフの方々によると、技術面というよりは、演出面での苦労が多かったようです。VRならではのコンテンツとなるよう、主観と客観の両方を味わえるよう工夫しています」と説明する。ほとんどのVRコンテンツは主観で楽しむものだが、主人公である草薙素子を見たいというファンの需要に応えるために、視聴中は主観と客観がめまぐるしく入れ替わる。人によってはVR酔いしてしまうかもしれない。
見どころは、迫力のある激しいアクションシーンで、爆破音や低音などに反応して振動するのでテレポッドとの相性もいい。今後は、スマートフォンアプリとして映像を提供するほか、ソニー・インタラクティブエンタテインメントの「PlayStation VR」等への展開も検討中だ。
関連記事
- AV機器としての「PS VR」の魅力と課題
「PS VR」はゲームをしないオーディオ・ビジュアルファンの心もつかめるのか。動画視聴に焦点を当ててその可能性を考えてみたい。 - VRが本気出しすぎ! 背筋も凍る恐怖のホラー体験に絶句した
お台場にあるVR施設で恐怖のホラー体験。そのあまりのリアルさにサダタロー氏は・・・・・・。 - Moveモーションコントローラーの“リモコン感”にはガッカリ 体験して分かった「PlayStation VR」の強みは?
予約困難になりつつある「PlayStation VR」。ソニー・インタラクティブエンタテインメントにお邪魔して実際に体験した結果、「発売日に手に入らなくてもいいかも」と思っちゃいました。その理由は……。 - 太陽系を自由に飛び回れる! VRプラネタリウム「星座表」
GALAXYスマートフォンと組み合わせて気軽に本格VRが楽しめる「Gear VR」。本連載では、Gear VRで楽しめるアプリを毎週紹介していく。第7回目は、宇宙の広さを実感できるプラネタリウムアプリ「星座表」を紹介する。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.