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林信行の「iPhone 7」先行レビューすべてで輝きを増した10世代目のiPhone(1/3 ページ)

初代iPhoneが起こしたスマートフォン革命から10世代目を数える「iPhone 7」は、これまでにない大きな跳躍を見せた。その魅力を林信行が語り尽くす。

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スマートフォン革命から10世代を経たiPhone 7

 新たに発表された2モデルのiPhone。シリーズ名こそ「iPhone 7」だが、実は21世紀のスマートフォン革命を巻き起こしたiPhoneシリーズの10世代目の製品にあたり、それだけにAppleの開発もいつも以上に力が入っている。

iPhone 7

 ここしばらくiPhoneは偶数年に飛躍し、奇数年に洗練するという進化を続けてきた。その進化を振り返ると、ここ数年は薄型化と画面サイズの大型化に重点を置いていたが、今回は本体サイズはほぼそのままに製品のデザインや使い勝手、搭載技術、そして機能の面でこれまでにない大きな跳躍を見せている。

 日本では、10月から始まるApple Pay、特にSuicaに対応することから、日常生活における活躍の場がさらに大きく広がることは間違いない。ただ、現時点で分かっている情報は既に別の記事として形にしているので、横に置こうと思う(関連記事:ついにiPhoneでSuicaが利用可能に――AppleとJR東日本が協力して生み出したSuicaの新しい姿)。

FeliCaチップを搭載し、Suicaにも対応したiPhone 7

 その代わり、せっかく発売前の実機が手に入ったので、決済機能の話題の影に隠れてきちんと伝わっていなかったiPhone 7の魅力に迫りたい。

サイズ以外のすべてが新しく

 iPhone 7とiPhone 7 Plus。大きさは、これまでのiPhone 6/6s、6 Plus/6s Plusとほぼ同じだが、それ以外は外観も中身も全く異なる製品になっている。

 この新しいiPhone 7は、その優美なデザイン、圧倒的な描写力を実現する最新のカメラ技術、シネマ品質を実現した新しいRetinaディスプレイ、スマートフォンオーディオの新スタンダードとなりそうな数々の挑戦、防水対応、生まれ変わったホームボタン、圧倒的なパフォーマンスとiPhone史上最も長持ちするバッテリー、さらに本稿ではあえて触れないSuicaを含む日本版Apple Pay対応など、もはや空ですべてを挙げることができないほど数々の魅力が凝縮されている。

 もちろん、進化したSiriやメッセージ機能、日本の列車の情報にも対応した地図、家電をコントロールするHomeKitなど、iPhoneの使い道をさらに広げる最新OS「iOS 10」を最大限に享受できる端末としての魅力もある。

発売前にiPhone 7/iPhone 7 Plusを試した

 年に1度のiPhoneの進化は毎年の楽しみだが、今回は久々に大きな興奮を覚えた。これらすべての魅力を1つの記事で紹介することはできないし、この記事の掲載と同時に、同じITmediaや他の媒体、海外の媒体においても一斉に大量のiPhone 7/7 Plusのレビューが掲載されるはずだ。

 1つのレビューですべての趣味趣向の人を満足させることはできないので、技術やこまかな話題は他の記事にまかせ、この記事では筆者が個人的に強く感じた「製品デザインの魅力」と「カメラの魅力」、「オーディオ機能の果敢な挑戦」の3点に焦点を当てて紹介できればと思う。

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