「Google Assistant」がついに日本語に対応しました。これまでは日本語で何か言うと「すみません、日本語はまだ勉強中です」と答えていたのが、「はい、日本語で話しましょう」とお返事するようになりました。
Google Assistantとは、米Googleが2016年5月に開催した開発者会議「Google I/O」で発表した人工知能採用botです。日本では今、メッセージングアプリの「Allo」でしか使えませんが、米国で発売されたスマートフォンの「Pixel」シリーズや、音声アシスタント機能搭載の無線スピーカー「Google Home」にも搭載されています。
私は、PixelやGoogle Homeが日本でまだ発売されないのは、これらの目玉機能であるGoogle Assistantが日本語に対応していないからだと思っています。つまり、日本語に対応した今、Pixelの日本発売はそう遠くないのではないかと、勝手に興奮しております。
思えば苦節数カ月。Alloアプリをインストールしてから、思い付いたときに何度も「日本語できる?」と質問してきました(しつこくしても嫌わないのがAIのいいところ)。
今回日本語でちょっとお話ししてみた範囲では、Google I/Oのデモと同じようなことがほぼできます。「今日の天気」と聞けば、現在地の天気をその場で表示し、「(映画の)ローグ・ワンどこでやってる?」と聞けば、最寄りの映画館の上映時間を提示し、「Googleマップを起動」と言えば、Googleマップを別画面で起動します。そして、この手のパーソナルアシスタント機能によくある「面白い話」もしてくれます。
もちろん万能ではないので、こちらが意図しない返事をすることもあります。また、Googleの音声聞き取り機能はGoogle検索で鍛えられているので、音声での質問を聞き違えることはほとんどありませんが、Google Homeの場合は日本語をある程度自然な音声で読み上げなければいけないことから、まだ少し時間がかかることも考えられます。
まずは新スマホのPixelが、早く日本にも来てほしいですね。ちなみにGoogle Assistantに「Pixelはいつ日本に来るの?」と聞いても、「ウェブではこのように言われています」と答えてウワサ記事のリンクが表示されちゃいました。
関連記事
- Googleの新しいアンテナショップを知っていますか?
オリジナルのハードウェア製品群「Made by Google」が出そろいました。 - 「Google日本語入力」の変換候補が違うときに試したいこと
ユーザー履歴から学習してくれる賢い「Google日本語入力」ですが、変換候補が「それじゃない……」というときもありますよね。 - なぜGoogle翻訳は賢くなれたのか
今後は翻訳精度の向上に加えて、多言語対応も進みそうです。 - さよならNexus 14モデルの歴史を振り返る
2010年に登場した「Nexus One」から6年。Nexusブランドはその幕を閉じようとしています。 - Googleの新メッセージングアプリ「Allo」でAI(人工知能) botと会話してみた
AI botの「Googleアシスタント」と会話できるメッセージングアプリ「Google Allo」が公開されたので、早速試してみました。 - Googleの新ビデオチャットアプリ「Duo」は他と何が違うの?
超簡単に使えて便利なのですが……。 - Googleの優秀な「DQN」が大活躍
DQNといっても、あのDQNじゃないですよ。 - “iPodの父”が去ってGoogleのスマートホームはどうなる?
Googleが2014年に買収したスマートホーム企業のNest Labs。新製品が出ず、どうなっているのかと思っていたら動きがありました。 - 「OK Google」で、できるようになってほしいこと
対話だけでもっと便利に使いたいのです。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.