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2017年の年明けから急ピッチで改良が進むWindows 10 次期大型アップデートは今春配信へ鈴木淳也の「Windowsフロントライン」(2/4 ページ)

今春に配信予定のWindows 10次期大型アップデート「Creators Update」。Microsoftはその完成度を高めるべく、年明けから開発プレビュー版をハイペースで更新している。

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スタートメニューのタイルはフォルダで整理可能に

 Creators Updateで見た目が大きく変わりそうな部分が、「スタートメニューのタイルをフォルダにまとめる機能」だ。Windows 10 Mobileには搭載済みの機能だが、PC向けWindows 10でも複数のタイルを1つのフォルダに格納できるようになる。

 Windows 10ではタブレットモードに変更しない限り、タイルが画面全体に拡大されないため、必要なタイルのみをスタート画面に表示しておくというユーザーも少なくないだろう。それらのタイルは情報がリアルタイムに更新されるわけでもなく、使用頻度が高くないものも含まれているかもしれない。こうした場合にフォルダが役立ちそうだ。

Build 15002
複数のタイルをまとめてフォルダに格納できる

共有機能の旧式メニューを廃止

 OS標準の「共有(Share)」機能も変更されている。アプリ内の共有アイコンをクリックするとダイアログが現われ、アプリ一覧から共有先を選べるようになった。アプリ一覧は、インストール済みで、かつ過去の使用履歴から判断して順番が決定されるとのことだ。

 なお、従来は「Windows」+「H」のショートカットキーでWindows 8/8.1世代のチャームを引き継いだ共有機能メニューが表示される仕様だったが、Build 15002では廃止されている。

Build 15002
横から飛び出すチャーム的なメニューではなく、フライアウト(ポップアップ)するようになった「共有」機能のメニュー

ショートカットキーで範囲指定してのスクリーンショットが可能

 ショートカットキーの新機能としては、「Windows」+「Shift」+「S」で「範囲を指定してのスクリーンショット」が可能になった。OneNoteでの人気機能が、Windowsに逆輸入された形だ。ただし今回の変更に伴い、現行のOneNote 2016では同機能が廃止された点に注意したい。

高DPI環境での旧アプリケーション互換性が向上

 デスクトップ画面については、スケーリング拡大表示にも手が加えられた。最近では4Kディスプレイも低価格化しており、デスクトップPC、ノートPCを問わず、フルHDを超えるような高解像度、高画素密度の環境が普及しつつあり、高品質なスケーリング拡大表示が求められている。

 しかし、古いデスクトップアプリケーションをこうした高DPI環境で動作させる際の互換性問題は解消されておらず、メニューの文字が非常に小さくなってしまったり、スケーリング拡大で表示がぼやけたり、崩れてしまったり、と悩めるユーザーも少なくないだろう。

 そこでBuild 15002には、アプリケーションのスケーリング方法を指定するメニューが用意された。アプリケーションの「プロパティ」を開いて「互換性」タブにある「Override high DPI scaling behavior. Scaling performend by」の項目にチェックを入れて「System (Enhanced)」を選択することで、画面描写の機能を強制的にWindows OSがハンドルして、画面が崩れたり、動作不能になったりするのを防止できる。

 また、デスクトップアイコンのスケーリングが行われない問題の対処や、ディスプレイの接続環境を変更した場合のスケーリング調整、ウィンドウをリサイズする際のスムーズな動作など、マルチディスプレイ環境やプレゼンテーションの場面でよく問題となる部分を改良している。

Build 15002
高DPI環境における古いデスクトップアプリケーションの動作互換性が向上

 ディスプレイの設定メニューも進化した。「設定」→「システム」→「ディスプレイ」ですぐに解像度が変更可能になった。また、目が疲れやすいといわれるブルーライトを低減する設定も用意され、タイマーでの表示切り替えもサポートする。

「Surface Dial」用のメニューも追加

 「デバイス」の設定メニューでは、全ての接続されているデバイスを1つのメニュー内で同時に管理できるようになった。

 また、Microsoftが提案する新しいダイヤル型の入力デバイス「Surface Dial」の登場に合わせて、アプリごとにDialのメニューをカスタマイズする機能が搭載されている。

Build 15002
「Surface Dial」用のメニューにより、アプリごとのカスタマイズも可能だ

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