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富士通がVRヘッドマウントディスプレイを投入 世界最軽量748gの13.3型ノートも登場

富士通が個人向けPCの新モデルを発表。「Windows Mixed Reality」に対応したHMD(ヘッドマウントディスプレイ)や、世界最軽量の記録を塗り替える新「UH」シリーズなどを投入する。

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 富士通は10月17日、個人向けPCとして「FMV」4シリーズ13機種を発表した。ラインアップは、23.8型液晶一体型デスクトップPC「FH」シリーズ、15.6型スタンダードノート「AH」シリーズ、13.3型モバイルノートPC「SH」および「UH」シリーズだ。

 また、同日配信されたWindows 10の「Fall Creators Update」で、「Windows Mixed Reality(MR)」が本格始動することから、これに対応するHMD(ヘッドマウントディスプレイ)も投入する。


世界最軽量を更新する748gの13.3型ノートPC

 FMV秋冬モデルのトピックは大きく3つ。まず1つ目は、13.3型世界最軽量をうたう「UH」シリーズのさらなる軽量化だ。富士通クライアントコンピューティングの齋藤邦彰社長は「前モデルからすぐに開発陣は次の軽量化に取り組んできた」と語り、世界最軽量を更新する748gの重量を実現したUH75/B3を紹介した。

13.3型モバイルノート「UH」シリーズ

 なお、今回の軽量化ではエンクロージャの肉抜きなどが行われているが、合成を保つためにマグネシウムリチウム合金の組成を変更するなど材料レベルで見直しを行い、軽さと堅牢性を両立したという。

 このほか、キーボードのタイピング感を改善したのも目を引く。具体的には、キートップを押し込んだ際の入力信号の位置をわずかに早め、押した感覚と同時に入力できるように調整している。

従来機(左)と新モデル(右)のカバー。円状に肉抜きされているのが分かる

 主なスペックは、「UH90/B3」がCore i7-8550U(1.8GHz/最大4GHz)、8GBメモリ、256GB SSDでバッテリー駆動時間は約17時間、「UH75/B3」がCore i5-8250U(1.6GHz/最大3.4GHz)、4GBメモリ、128GB SSDでバッテリー駆動時間は約8.3時間、「UH55/B3」がCore i3-7130U(2.7GHz)、4GBメモリ、128GB SSDでバッテリー駆動時間は約17時間となっている。実売予想価格は順に21万円前後、19万円前後、16万円強。

Web直販専売のカスタムメイドモデルには、かな刻印なしのキーボードが選べる

主力の15.6型ノートをフルモデルチェンジ MR対応HMDも

 富士通の主力ノート「AH」シリーズのフルモデルチェンジもトピックだ。齋藤社長は、従来機からベゼルを大幅に短縮した狭額縁液晶ディスプレイや、高音質なオンキヨー製ハイレゾスピーカー、指の力に応じてキーの重さを調整する3段階押下圧キーボードを紹介し「見る、聴く、打つのすべてにこだわった。狭額縁でより映像に没入でき、高音質なサウンドを楽しめる」と自信を見せる。

15.6型の「AH」シリーズ。ボディーカラーとキートップの色が統一されている

マザーボードのレイアウトの見直しと基板の縮小により、スピーカーの容積を約16%向上した。プリインストールされているハイレゾ対応プレーヤー「CurioSound for FUJITSU」でDSD形式のハイレゾ音源を再生できる

 また、ボディーカラーとキートップカラーを合わせた新デザインを採用するとともに、新たにメタリックブルーを加えた5色のカラーバリエーションで展開する。

新色のブルーメタリック。キーボード奥のスピーカーメッシュは金属製で、開口率を上げクリアなサウンドを実現したという

 ラインアップは、第8世代Core i7搭載する上位3モデル「AH-MR/B3」「AH77/B3」「AH53/B3」と、Core i3を搭載する「AH45/B3」という構成で、実売価格は順に24万円強、22万円強、20万円前後、17万円前後になる見込み。

 そしてもう1つの目玉は、Windows Mixed Realityに対応したHMDの投入だ。同HMDは「AH-MR/B3」に標準で付属するほか、11月下旬には単体オプション品(Windows Mixed Reality Headset+Motion Controllers」として取り扱いを開始する。今回発表された秋冬モデルでも幅広い機種が対応しており、一般ユーザーが手軽にVRの世界を楽しめるようになりそうだ。

これまでは開発者向けの「Microsoft HoloLens」で限定的に提供されてきたWindows Mixed Realityの世界を一般ユーザーが体験できるようになる

同日行われた新製品発表会では、MicrosoftやDMM.comがゲストスピーカーとして招かれ、プラットフォーム/コンテンツ配信側から、MR(VR/AR)分野の現状や市場の広がり、今後の展望が語られた。左からDMM.comの山本弘毅氏(動画配信事業部/電子書籍事業部長)、富士通クライアントコンピューティングの齋藤邦彰氏(代表取締役社長)、Microsoftのピーター・ハン氏(Partner Devices & Solutions, Vice President)、日本マイクロソフトの檜山太郎氏(コンシューマー&デバイス事業本部長)

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