わたし、○○はじめました（1）：歯は女の命です!?――電動歯ブラシで目指せ“口腔美人” (1/2)

　空前の歯磨きブーム――と言っては大げさだろうか。しかし薬局にも舌ブラシやフロスが置かれ、歯ブラシの種類も数え切れない。歯ブラシも、歯磨き粉もすべて自分と同じものを使っているという人を、あまり見かけなくなった気がする。

　最近になって定期的に歯石除去やクリーニングなどのために、歯科医院に通いはじめている。きっかけは単なる治療にすぎなかったが、「歯は笑顔の印象を左右する」という歯科医の言葉を、年頃を迎えた女としては無視することはできない。

　歯科医院に通い始め最初に教えられたことは、基本的な歯の磨き方だった。歯垢や汚れはついて2週間で歯石になり、歯石になってしまうと、歯ブラシでの除去はきびしくなるのだという。これまで使っていた歯ブラシをやめ、毛先の細いものを用意。歯ブラシを歯と歯茎の間に45度の角度をつけてあて、マッサージするように細かく横に動かす“バス方式”と言われる磨き方を習った。

　それから日々鍛錬を重ねていたのだが、クリーニングして1カ月足らずだというのに「汚れがあります」と歯科衛生士の方に指摘され、落胆……。

　手磨きに限界があるとしたら、やはり電動歯ブラシに移行したほうがいいのではないだろうか。しかしお試しができない上、日用品として気軽に購入できる金額ではない（かなり勇気がいる）。口に入れるものだし、しっかりと品定めをしたいのが本音だ。

銀座ハンズ5F

　そこでわたしはオーラルケア商品が豊富に揃う東急ハンズに目をつけた。マロニエゲート内東急ハンズ銀座店（以下、銀座ハンズ）の5Fには、ウェルネス・ビューティーをテーマにした商品が並び、エスカレーター付近一角には、オーラルケアコーナーが展開されている。5Fフロア担当の松山和子さんに、オススメ＆売れ筋商品を聞いてみた。

健康は口腔ケアから

　「健康ブームとともに、電動歯ブラシは、ここ数年業界全体でシェアがゆるやかに伸びてきていますね。最近では健康は口腔ケアからと言われるぐらいですから。その人気の高まりに伴って、どんどんモデルチェンジも図られているようです」（松山さん）

　これまで手みがき用のブラシと比べると、短い時間で隅々まで磨けるという機能面で重視されてきたが、近頃はスリムで持ちやすいタイプのニーズが高い。電動歯ブラシにもデザインが求められる時代だと松山さんは言う。

　「これまで大きくて場所もとられる、また意外と使い方が面倒と思われがちだった電動歯ブラシですが、最近はデザインがスリム化されて、操作も簡単なものが増えてきました」（松山さん）

　東急ハンズでは、同社のウリでもある“ほかではなかなか見かけない珍しい商品”展開を心がけている。歯科医用のオーラルケアを扱っているのも特徴のひとつ。そのため「『歯医者さんに言われて』と言っていらっしゃるお客様も多いです」と松山さん。

銀座ハンズ5Fで展開されるオーラルケアグッズの数々。最近の商品パッケージは色が鮮やか

　また銀座ハンズにおいては、OLやビジネスマンの利用が多い。ランチタイムを使って、歯ブラシを買いにくる女性も少なくないそうだ。

高速電動歯ブラシと音波歯ブラシの違いって？

　“電動歯ブラシ”と大体ひとくくりにされてしまうが、最近では効能が違う電動歯ブラシが続々と発売されている。主に高速電動歯ブラシと音波歯ブラシに分けられる。オススメの商品を紹介する前に、まずこの高速電動歯ブラシと音波歯ブラシの違いについて説明をしておきたい。

　その違いは高速電動歯ブラシは、力で歯に詰まったもの落とすことが特徴で、逆に音波（超音波）歯ブラシは、音波を当てることにより、歯垢を浮かし、組織を破壊して取れやすくし、また歯ぐきのマッサージ効果で歯周病予防に最適とされる。

　そして、音波と超音波の差は一体何なのか。それは人間の耳で聞こえるか聞こえないかの違い。一般的に音波は21以上2万ヘルツ未満の範囲の人間の耳で聞き分けられる音を指し、2万ヘルツ以上の耳に聞こえない音が超音波と呼ばれる。超音波は主に洗浄器などに使われることが多いが、効果的なものはあまり変わらないとのことだ。

　銀座ハンズでは10社程度のメーカーの商品を扱っているが、音波（超音波）歯ブラシの品揃えを充実させているとのこと。高速電動ブラシの場合スッキリ感を味わいたい人にオススメ。力で詰まったものをとるため、歯茎を傷めてしまうこともあるとのことなので、注意してほしい。

　これを踏まえ、次のページからオススメの商品を紹介していこう。