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ホノルルマラソンへの道:Nike+スポーツバンドでホノルルを目指してみる? (1/3)

「ホノルルマラソンを完走したい」――そんな思いから、Nike+の新製品「Nike+スポーツバンド」でホノルルへの一歩を踏み出した。目標は高く、そして遠かった。

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 「ホノルルマラソン完走です」。今年の目標はと聞かれればそう答えている。しかし3年も前から言い続けているので、もはやオオカミ少年扱いである。

 当たったら練習を始めようと思っていた、東京マラソンはあえなく抽選でもれた。そして近くにスポーツジムがないなどの言い訳を並べて、いまだスタート地点に立っていない。

 そうこうしているうちに、いつの間にか世の中はランニングブームを迎えているようだ。ここ1、2年で急激に人気が高まり、ランスカ(ランニングスカート)など、デザイン性も兼ね備えた女性向けのウェアも続々発売され、女性誌を中心としてメディアが、こぞってジョギングアイテムを特集するほどである。

 2006年に発売された「Nike+iPod」は、ランニングブームの先がけと言えるかもしれない。機能性など詳細はこちらの記事を参考にしていただきたいのだが、簡単に言えば、Nikeのシューズに内蔵させる小型センサーとiPod nanoに取り付けるレシーバーを使って、iPod nano内でランニングの時間や走行距離、消費カロリー、ペースを確認・保存できるというもの。もちろんiPod nanoで音楽を楽しみながらのジョギングも可能だ。

 「Nike+iPod」の機能の中で、“音楽を楽しむ”部分を取り除いたアイテム「Nike+スポーツバンド」(以下、スポーツバンド)が5月2日に登場した。ブームに完全に出遅れてしまった感があるが、気合いを入れ直してまずはスポーツバンドからホノルルへの一歩を踏み出すことにした。

スポーツバンドをカスタマイズする

 使用するにあたり、まず「nikeplus.com」から「Nike+ Utility」をインストールしておく必要がある。

 インストール後、スポーツバンドの充電をしておく。スポーツバンドの中央にあるディスプレイは取り外し可能なUSBリンクを、PC(Windows XP HomeかProfessional(SP2)以降、Mac OSX v10.4.8以降)のUSBポートに接続することで充電することができる。約2時間フル充電で約14時間のランニングが可能という。

photo USBポートに接続し充電

 スポーツバンドのUSBリンクをPCにつなげると、「Nike+ Utility」のソフトウェアが自動的に起動する。メインウィンドウの右下にある「i」ボタンをクリックし、自分の体重の入力や距離単位(マイルもしくはキロメートル)の設定を行う。体重はカロリー燃焼の記録に必要なので正確に申告。こんなところで見栄を張っては意味がない。

photo 自分の体重の入力や距離単位の設定をする

 なお、Nike+の会員でなくてもこれらの設定を行いゲストとして「nikeplus.com」の利用は可能だが、バーチャルレースなどへの参加ができなくなるので注意してほしい。

すべての操作はボタン2つで

 ディスプレイをスポーツバンドに戻して準備完了だ。基本操作は簡単。スポーツバンドは上部にある「レコードボタン」と、サイドにある「トグルボタン」のこの2つのボタンしか用意されていない。レコードボタンの役割は主に記録の開始、一時停止、再開、終了など。トグルボタンは、ランニング中の記録を表示する。

 ランニング前に、Nike+専用シューズの左足の中敷きを持ち上げ、底のポケットに、スポーツバンドに付属されているフラット面を上にしてセンサーをセットしておく。自分のウォームアップも忘れずにしておこう。

photophoto ディスプレイをスポーツバンドに戻す(左)。中敷きを持ち上げ、底のポケットにセンサーを入れる(右)

 スポーツバンドの上部にあるボタンを3秒間長押しすることで、センサーが起動。画面にシューズのアイコンが点滅表示後「WALK」が表示されたら、少し歩いてセンサーの作動を確認する。シューズアイコンの点滅が記録準備が整ったことを表している。

photophoto 10個穴で大きさ調節可能(左)。レコードボタン(右)

 いよいよ走るという段になったらレコードボタンを(約1秒)押し、記録を開始する。スポーツバンドの画面下に「____」このようなアンダーバーが表示されると、記録中のサインである。

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