連載

ちなぽん kitchen:猛暑対策に手作りジュースを1杯!――“ジューサー&ミキサー”で夏を乗り切る (2/2)

前のページへ 1|2       

ジューサーを使った「ガスパチョ」レシピ

photo

 次にジューサー「JC-S3」を使って野菜のジュースを作っていきます。今夏野菜がとっても安くておいしいので、スペイン料理の野菜の冷たいスープ、ガスパチョ仕立てのジュースをお教えしましょう。ミキサーで作ると野菜がドロドロになりすぎて濃度が高いので水で薄めて調節するのですが、一度ジューサーで試してみたいと思っていました。それではいざ実験!

ガスパチョジュース(所要時間約10分 予算約180円)

材料)2人分

完熟トマト 2個

キュウリ 1/2本

ピーマン 1/6個

玉ねぎ 1/10個

バルサミコ酢 少々

タバスコ 少々

塩・コショウ・オリーブ油 各適量

※味付けの調味料はお好みで。味付けを一切しなくても野菜ジュースとしておいしくいただけます。

作り方)

1.トマトはくし切りにする。

2.ジューサーに野菜を順々に入れて果汁を絞る。

3.良く混ぜてバルサミコ酢、タバスコを少々加え塩、コショウで味を調える。

4.冷蔵庫で冷やす。器に注いでオリーブ油を少々垂らす。

photophoto ガスパチョジュースの材料(左)、キュウリを入れる(右)



photo コンセントをすっきり収納することができる

 ジューサーはミキサーと明らかに特徴が異なります。果汁だけを絞りきるのでサラッとした味わいで、100%の天然ストレート果汁が楽しめます。ガスパチョも水で薄める必要がなく、トマトの余分な皮や種も取れてピーマンも香りだけが程よく残りサラッとした口当たりの野菜ジュースに仕上がりました。

 ただ、あまりにも細かく絞りきれてしまうので、仕上がりの色合いが組み合わせる野菜によって悪くなってしまいます。食欲が出そうなさわやかな朝のジュースを作るには、同系色の野菜と果物を組み合わせるとうまくいきます。繊維を調節できる機能がついていますが、穴がとても小さいため微妙な食感を残す程度になり、果肉感たっぷりとはいかないようですね。

 そしてバスケットにこびりついた繊維を洗い落とすのが少し面倒でした。一方で威力があり「あっ」と言う間に果汁に絞れる点は、フレッシュな感じが保てているようで満足しました。

 かんきつ類でポン酢やドレッシングを仕込む時には、大変重宝しそうです。コードがスッキリ収納できるのもうれしいポイントになりました。ただジューサーは果汁をフレッシュに絞りきることが最大の特長なので、調理器具としてミキサーほど幅広く使えるかは難しいところですね。

野菜不足の現代人におすすめ

 どちらの製品もシンプルな機能で使いやすくなっています。デザインは黄色と白がさわやかで好感が持てますし、キッチンが華やかになりました。でも仕事柄、さまざまなキッチン道具が所狭しと並んでいるわたしのキッチンでは、ミキサー類が特に場所をとります。コンパクトに重ねられる設計になっていないのが残念です。

 各製品ともオープン価格ですが、市場想定売価がMX-S3Gが9000円前後、JC-S3が1万4000円前後と、個人的には少し高めのように感じました。ジューサーとミキサーの一体型や、ミル機能付きであれば申し分ないのですが。

 野菜不足な現代人にとって1日1杯手作りジュースが理想ですが、毎日続けるのは大変ですよね。せめて週末だけでも、日ごろ不足がちな栄養を補うために手作りのジュースをプラスして、ゆったりとブランチでも楽しんでみてはいかがでしょうか? 冷蔵庫の野菜室の整理にもなりますし、野菜が苦手な方でも配合を工夫すれば飲みやすいジュースになります。市販の100%ジュースやヨーグルトドリンクと合わせてお手軽に作ってみてください。暑い夏、簡単に栄養補給できるミキサー&ジューサーはとってもおすすめですよ。

関連キーワード

料理 | レシピ | 東芝 | 白物家電 | HP | 冷蔵庫


プロフィール

photo

フードコーディネーター・料理研究家 宮本千夏(みやもとちなつ)

広告、出版を中心に料理のレシピを制作、提案、スタイリング業で活動中。

写真やイラストも自ら手掛け食とライフスタイルを結び付けた心地よい生活を実践している。


前のページへ 1|2       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.