Brand New PC Style / Web Business:曽利昌広さん(ドラゴンフィールド コンテンツ事業部)01

さまざまな分野のかたにタブレットPCに触れてもらい、感触、良さ、改善点を語ってもらうBrand New PC Style。モニタ・ユーザーの第2弾は、ウェブ・ビジネスの最前線を進むDragon.jpグループの一員、ドラゴンフィールドで活躍する曽利昌広さんからの、熱いタブレットPC・ファーストインプレッションをお届けする。

 Brand New PC Styleでは、各界のキーマンにタブレットPCについてお話をいただいてきたが、続いてはタブレットPCがどのように実際の仕事に役立つのか、をさらに深く探るために、さまざまな業界の方々にモニタをお願いしてお仕事の中で使用してもらい、タブレットPCの良さ、そして改善すべき点を語ってもらう。

  ドラゴンフィールド はメールマガジンの発信やオプトインメールなどの事業を展開しているウェブ・ビジネスの最前線を行く企業だ。その中にあってセミナー制作、というまったく新しい事業の開発にチャレンジしている曽利昌広さんにモニタをお願いした。

静と動を行き来するワーク・スタイル

 今回、モニタ・ユーザーとしてご登場いただいた曽利昌広さんの所属するドラゴンフィールドは、Dragon.jpグループの核である イー・エージェンシー の100%出資子会社だ。Dragon.jpグループの前身は、日本初の検索エンジン「ジャパンサーチエンジン」(1995年開設)であり、さらに検索エンジン代行登録というビジネスを「 さぶみっと!JAPAN 」 というカタチで手がけたのも同社だ。つまり、歴史の浅いインターネットの世界にあって、Dragon.jpグループはまさに“老舗”の企業というわけだ。

 グループ内にあってドラゴンフィールドはメールマガジンを中心にコンテンツ発信を主たる事業としてきたが、曽利さんの現在の仕事は、同社内にあって新規事業として位置づけられているセミナー・コンテンツの制作だ。このセミナーとは、同社の歴史の中で長年培ってきたウェブ・ビジネスのノウハウをメールマガジンで伝えるだけではなく、日本全国に赴いてセミナーという形でFace to Faceで語ることで、ユーザーの要望に応えようというものだ。

 曽利さんの仕事はそうしたアクティブな面に加え、対照的にセミナー・コンテンツの作り込みなどで数日、社内に籠もって作業、ということも多いという。静と動を行き来する曽利さんのワーク・スタイルにタブレットPC(富士通  FMV-STYLISTIC TB80 )は、社内外でどのような活躍をするのだろうか? まずはタブレットPC全般に関する印象をお聞きした。

タブレットPCは“深さ”と“気合”?

チバ  すでに数日お使いいただいたので、まっさらな感想を、というわけにはいかないと思いますが、まずはパソコンで手書き入力する、ということについてお聞かせください。

曽利  ちょっと伝えにくいニュアンスになるのですが、情報の感度が非常に“深く”なったような気がします。ペンを持って情報を追いかけるという行為は、朝、新聞を入念にチェックする時に感じるような“気合”が入っていることに気づきました。そのためか、このところ飽きのきていたメールマガジンに対して、さらに物足りなさを感じるようになりました。

チバ  そこまで感じさせるものがあったのはなんでしょうね。

曽利  情報に対する頭の角度と脳へのインプットは相関関係がある、ということを聞いたことがあります。それは心理学的に実証されているということのようです。そんなこととも関係があるかもしれません。

チバ  それはタブレットPCというハードのあり方に深く関わる話ですね。メールマガジンといえば、曽利さんは以前、御社のメールマガジンの編集長をされていましたよね。

曽利  はい。『週刊e-Report』というメールマガジンで、昨年一年間、務めました。今年はメールマガジンからついに紙媒体に進出してしまいました。『WEB FLASH』という企業向けのWeb戦略情報誌で、2月5日に創刊します。

チバ  御社が紙媒体を手がけるというのはいささか驚きですね。メールから紙へ、テキストデータから手書きへ、というのはなにやら相通ずるものがあるように思います。

曽利  確かに、最近、私の周りではあらためて「紙」の価値を見直す人が増えているように思います。出版事業をはじめたり、出版社へ転職したりする友人もでてきているのです。

[チバヒデトシ, ITmedia ]

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