Officeに手書き機能を追加する「Office XP Pack for Tablet PC」：PowerPoint編
タブレットPCの発売翌日にダウンロード可能となった「Microsoft Office XP Pack for Tablet PC」。このパッチはOffice XPにタブレットによる手書き機能を追加するものだ。では実際にどんな機能が追加されるのか、アプリケーションごとにチェックしていこう。今回はPowerPointに追加される機能を紹介する。
「Microsoft Office XP Pack for Tablet PC（以下、タブレットPack）」をインストールすると、PowerPointのプレゼン中に手書きコメントを追加したり、手書きのスライドを作成できるようになる。まずはマイクロソフトのタブレットPCサイトの ダウンロードページ からパッチファイルをダウンロード、インストールしておこう。
タブレットPackでPowerPointにもインク機能が追加
PowerPointといえばプレゼン用のソフトという印象が強い。確かに豊富に用意されたテンプレートとデザイン、トランジションによって手軽にスライドを作成、追加して、オリジナルのプレゼンテーションを作ることができる。しかし、Webページや自己再生方式など多彩な出力が可能なため、一般ユーザーでも十分に活用できるソフトでもある。
タブレットPCにプリインストールされるOfficeは「Personal」の場合と「Standard」の場合があり、機種によって違う。「Personal」にはPowerPointが付属しないが、「Standard」にタブレットPackをインストールするとPowerPointにもインク機能が追加される。ほかのOfficeアプリケーションと同様に「挿入」メニューに「インクキャンバス」が追加されるのだ。
タブレットPackをインストールすると、PowerPointの「挿入」メニューに「インクキャンバス」が追加される
スライドショーに手書きのコメントを追加する
PowerPointはプレゼンをスライドショーによって行うが、タブレットPackをインストールするとスライドショーの最中でも手書きのコメントを書き込めるようになる。スライドショー中に画面をタップ＆ホールド（右クリック）するとコンテキストメニューが表示されるが、ここに「ボールペン」「消しゴム」といったインク機能が追加される。
スライドショー中に画面をタップ＆ホールドすると、ボールペンや消しゴムといった項目を含むコンテキストメニューが表示される（クリックすると拡大します）
一度ペンを選択すると、スライドショーの画面上に「インク」のツールボックスが表示される。ここからペンの色を選択できる。ネットワークを介してプレゼンを行っているときでも手書きのコメントを書き込むことが可能で、接続されているPC上にも反映される。特にプレゼン本番前の確認作業に有効な機能だ。
スライドショー中に書き込んだ手書きのコメントは、ネットワークに接続している場合にも有効で、すぐに反映される（クリックすると拡大します）
スライドショーに手書きのコメントを追加すると、保存時にインク情報を保持するかどうかの確認が表示される
[吉澤亨史, ITmedia ]
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