Brand New PC Style / Fresh Business:中川真希さん((株)リクルート ビジネス・マーケティング推進部 メディカルグループ)01

さまざまな分野のかたにタブレットPCに触れてもらい、感触、良さ、改善点を語ってもらうBrand New PC Style。モニタ・ユーザーの第4弾はリクルートにおいて、メディカル関連のマーケティングを専門とするマーケティングソリューションディヴィジョン ビジネス・マーケティング推進部のメディカルグループに所属する、中川真希さんだ。中川さんはこの仕事を始めて1年ちょっとというバリバリの新人。中川さんによるフレッシュなタブレットPC・ファーストインプレッションだ。

 さまざなメディアを抱え、多角的に事業を展開する リクルート だが、中川さんはその中でメディカル分野に事業展開しているメディカルグループに所属している。同グループでは、FAXネットやWebサイトを使って、薬剤師向けに最新の医薬品情報を提供するビジネスである『医薬品情報BOX』を展開している。

 中川さんはそのFAXネット記事のディレクターだ。社会人としてはまだまだ経験は浅いが、持ち前のねばり強さで日々の仕事に取り組んでいる中川さんに新人として、そして女性としての視点でのモニタをお願いした。

薬剤師向けの最新医薬品情報を提供する『医薬品情報BOX』

 中川さんの在籍するメディカルグループは、同社が推進するビジネスサポート事業の一環として、全国6万2千人の薬剤師にむけて最新の医薬品情報を集めた『医薬品情報BOX』を提供している。『医薬品情報BOX』はファックスサービスによる情報提供を中心としており、この他に書籍情報などさまざまな情報を提供している。同等の内容でインターネット上においてWebサイト 『医薬品情報BOX on the web』 も展開している。

 中川さんはそのFAX紙面の制作を行うディレクターとして、このプロジェクトに参画している医薬品メーカーなどから営業担当が得てきた情報や、インターネットなどのさまざまなメディアから得た情報を取りまとめ、詳細に調査して、FAX紙面にまとめるのが主な仕事だ。最終的なレイアウトについても、Adobe Illustratorなどのプロフェッショナルなグラフィックソフトを使って、制作を行っているということだ。

 医薬品というと専門知識が必要なイメージを受けるが、中川さんご自身は薬科関係を修めたわけではない。内容自体は専門的ではあるが、仕事そのものは編集者に近い部分があり、いかに最新の情報を的確に押さえ、取りまとめるかといった情報収集と編集技術が求められる仕事と言える。

ランナーから社会人としての新しい世界へ

 現職についてまもなく2年になろうという中川さんだが、入社した当初すぐに現在の部署にきたわけではない。中川さんは同社入社以来、名門と歌われたリクルートランニングクラブに所属してきた。そうあの有森裕子さんを輩出した部である。しかし、ご存じのように現在、同クラブは廃部となっている。中川さんはその部における選手として、ランナー生活を送っていた。だが、廃部により新しい道を選び、現職に進んだ。

チバ  なぜ、ランナーとしての道を選ばず、今のお仕事に進む事にしたのですか?

中川  他の社会人陸上部に移籍するお誘いもいただいたのですが、陸上という世界にだけいると回りが見たい、という欲求が強くなってくるんです。マラソンも大好きだけど、社会人として新しい世界を見てみたい、という気持ちが勝ったんでしょうね。

チバ  ではマラソンはもうやめてしまったのですか?

中川  いいえ、もちろん続けています。今日も朝、走ってから出社しました。毎週土曜日にはマラソン愛好家や将来的にプロを目指すランナーを集めた ニッポンランナーズ というクラブのコーチを務めさせていただいています。自分自身も先日、茨城県の『守谷ハーフマラソン』に出場したばかりなんです。マラソンは年をとっても続けることができるスポーツですので、長くつきあっていきたいと思っています。

チバ  新しく仕事をはじめてみていかがでしたか? それまではいわゆるビジネスマンとしての経験がなかったわけですので、それなりに苦労もあったのでは?

中川  はい。それまで社員としてランニングクラブに在籍していたわけですが、これまでの選手生活とは大きなギャップがありましから、いわばリハビリの毎日でした(笑) 立場も社員でしたので、ほとんど中途採用のようなもので、一から仕事を教えてもらえるわけもなく、上司や先輩から見よう見まねで憶えていきました。

[チバヒデトシ, ITmedia ]

前のページ | 1/2 | 次のページ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

PICK UP

news010.jpg ベールを脱いだ“Origami”、MicrosoftとIntelがOrigamiことUMPCを披露
CeBIT 2006で、ついに“Origami”がベールを脱いだ。3月9日、MicrosoftとIntelはそれぞれプレス発表会を開催、OrigamiことUltra-Mobile PC(UMPC)デバイス戦略を明らかにした。

news015.jpg “Origami”命名者らが明かすUltra-Mobile PC構想
CeBIT 2006の目玉となった“Origami”ことUltra-Mobile PC(UMPC)。会場ではIntel、Samsung、ASUSなどのブースでUMPCを見ることができた。3月10日に催されたMicrosoft、Intel、Samsungの共同記者発表会の模様とあわせて、UMPCを検証してみよう。

news001.jpg 1キロを切る超小型・軽量のコンバーチブル型タブレットPC──富士通「FMV LIFEBOOK P8210」
富士通の企業向けノートPC「FMV LIFEBOOK」シリーズに、コンバーチブルスタイルのタブレットPC 2モデルが追加された。その中でも「FMV LIFEBOOK P8210」は、本体重量が約990グラムと非常に小型・軽量でありながらも、コンバーチブルスタイルを実現した意欲的なタブレットPCである。

news002.jpg これが“ThinkPad”クオリティのタブレットPCだ──レノボ・ジャパン「ThinkPad X41 Tablet」
性能面はもとより、耐久性や操作性なども含めたノートPCとしての完成度の高さで幅広いユーザーから支持されている「ThinkPad」シリーズ。そのThinkPadからコンバーチブルタイプのタブレットPCが登場した。それが「ThinkPad X41 Tablet」である。

news002.jpg デジタルクリエイター教育におけるTabletPCの可能性──デジタルハリウッド杉山学長インタビュー
デジハリEXは、TabletPCを使ったデッサン入門講座を6月に開講する。なぜTabletPCを教材に採用したのか? クリエイティブツールとしての可能性・将来性は? 日本のデジタルクリエイター教育の先駆者であるデジタルハリウッド大学・大学院の杉山知之学長に話を伺った。

1.jpg サラリーマンのためのタブレットPC使いこなしガイド 第1回:OneNoteの登場でタブレットPCがいっそう身近に(1)
ノートPCとPDAの中間――普段のWindowsアプリケーションが使え、PDAなみの軽快な操作性と携帯性を持つタブレットPC。メールやWebの閲覧はもちろん、企画書を作成して他社に営業に行き会議室でプレゼンを行う……そんな今回の企画にぴったりの人はもちろん、それ以外の人にもタブレットPCとOffice OneNote 2003などのアプリケーションを組み合わせた、きっと役に立つちょっとしたノウハウを今後数回に分けて展開していく。

news009.jpg マイクロソフト、次世代TabletPCのコンセプトモデルを初披露
マイクロソフトは都内で行われた開発者向けコンファレンス「WinHEC 2005 Highlights」で、次世代TabletPCのコンセプトモデルを本邦初公開した。スライド式の液晶タブレットを搭載し、ノートPCモードとピュアタブレットモードを瞬時に行き来できるのが特徴だ。

news020.jpg TabletPCの現在、そして未来を語る──モバイルプラットフォーム事業部GMインタビュー
TabletPCはノートPC市場のメインストリームに対して、フェーズに合わせて普及のターゲットを広げてきた。さらに将来的には、タブレットの機能はすべてのノートPCにも搭載されるようになるという。米マイクロソフト モバイルプラットフォーム事業部 ジェネラルマネージャーにTabletPCの現在と未来を聞いた。

news003.jpg ペンオペレーションでモバイルAVノートの魅力が変わる──富士通「FMV-BIBLO LOOX P70R」
富士通のモバイルAVノート「FMV-BIBLO LOOX」シリーズに、新モデルとなる「FMV-BIBLO LOOX P70R」が登場した。1キロを切る軽量ボディを実現しながらも、一般ユーザー向けとしては同社初のコンバーチブル型タブレットPCであるという意欲的な製品だ。

news005.jpg タブレットPCのプレゼンは、なぜ琴線を揺さぶることができるのか?
今や、ビジネスパーソンだけでなく、学生にもプレゼン能力が問われる時代。とはいえ、スライドと話術のみで受け手に強い印象を残すプレゼンを行うのは非常に難しい。しかし、タブレットPCを利用すれば、誰でも簡単に“勝てるプレゼン”が可能になるという。それはなぜか──。

news001.jpg コンバーチブル型を採用した企業ユースのメインストリームモデル──日本HP 「HP Compaq tc4200 Tablet PC」
日本HPから、同社初となるコンバーチブル型のタブレットPC「HP Compaq tc4200 Tablet PC」が登場する。利用シーンに合わせてスタイルを変更できるトランスフォーム型で脚光を浴びた同社製タブレットPCだが、新モデルはイメージを一新し、企業ユースの本流を狙う意欲的な製品に仕上がっている。

news001.jpg オフィスを狙った本格仕様の2スピンドルコンバーチブル型タブレットPC──富士通「FMV LIFEBOOK T8210」
「FMV LIFEBOOK T8210」は、携帯性を重視したB5サイズの2スピンドルコンバーチブル型タブレットPCだ。タブレットモード、ノートPCモードのどちらも快適に使用できるハイスペックを備えており、オフィスユースに適した魅力的なマシンに仕上がっている。

news003.jpg TabletPCでペーパーレス化や広告イメージの具体化・共有化を実現
アカウントマネージメントパーソンにとって、クライアントに関するあらゆる資料・情報は“ビジネスのなる木”だ。だが、それらをすべてため込もうとすると、今度はその量に飲み込まれて身動きができなくなってしまう……。マッキャンエリクソンに勤めるあるアカウントマネージメントパーソンは、TabletPCを使うことでその矛盾を克服した。

news002.jpg タブレットPC・ガールの旅日記Vol.8「東京ベイエリアに行きました」
KAORI(臼田 華織)、歌って踊れるキャンペーンガール&モデルユニット「IT GIRLS」のメンバー。所属はアトランティックス マネージメントです。柔らかな初春の日差しに誘われ、葛西臨海公園からパレットタウン、お台場海浜公園まで、東京ベイエリアをぐるっと回ってきました。