Brand New PC Style / Web Business:曽利昌広さん(ドラゴンフィールド コンテンツ事業部)02

ウェブ・ビジネスの最前線を進むDragon.jpグループの一員、ドラゴンフィールドで活躍する曽利昌広さんに、タブレットPCを使っていただいて3週間が過ぎた。これまでのタブレットPCの使用感について曽利さん、そして同社のスタッフのみなさんにも話を聞いた。

 Brand New PC Styleでは、各界のキーマンにタブレットPCについてお話をいただいてきたが、続いてはタブレットPCがどのように実際の仕事に役立つのか、をさらに深く探るために、さまざまな業界の方々にモニタをお願いしてお仕事の中で使用してもらい、タブレットPCの良さ、そして改善すべき点を語ってもらう。

 ウェブ・ビジネスの最前線を進むDragon.jpグループの一員、ドラゴンフィールドで活躍する曽利昌広さんに、タブレットPC(富士通  FMV-STYLISTIC TB80 )を お使いいただいて 3週間が過ぎた。これまでのタブレットPCの使用感について曽利さん、そして同社のスタッフのみなさんにもお話をうかがった。

タブレットPCがネットでの情報取得方法を変えた!

チバ  タブレットPCを使い始めていただいてから3週間ほど経ちましたが、その後、タブレットPCをどのように使っていますか?

曽利  使い始めた当初は、手書きでメールを書くことに新鮮さを覚え、興味がいきました。ペンで入力すると文書の中身やニュアンスも微妙に変わるようで、短い文章でも相手に思いを伝えられるような気がしました。実際、そうだったと思います。単なる偶然かもしれませんが、その時期は、レスのボリュームもキーボード入力と比べ、3倍くらい多くなったような感触がありました。

チバ  なるほど。では、今ではすっかりメールは手書きですか?

曽利  それが最近はメールはタブレットでは書かなくなりました。というのは、やはり仕事の上では、メールは手紙と違って、スピードと正確さが要求されます。そういう意味では、メールは電話のようなもの。だから手書きのメールは、なにか大事なことを仕えたい時やより個人的なこと伝える手紙として使いたいな、と考えています。

チバ  では、タブレットPCはタブレットとしてはあまりお使いになっていない?

曽利  いいえ、現在、会社のデスクでは、タブレットPCをデスクトップモードにして、キーボードとマウスで使ってメールやスケジュール管理などこれまでのデスクトップマシンと同じように使っています。打ち合わせやごく短時間の外出といったデスクを離れる際には、タブレットとして使っています。

 デスクにいてもネットサーフィンしたりする場合はステーションから外して、多少リラックスして使っています。これは用途を分けて使っているもので、タブレットをネットサーフィン用として使う、というスタイルなんです。これが実によかったんです!

チバ  タブレットPCとしては不本意、という気もしますが。

曽利  そうかもしれませんが、現状ではこれが現実的な使い方ではないかと思います。といっても、ネガティブな考え方ではないんです。メインは業務上の理由からも、通常のパソコンとして使った方が効率がよいということになるのですが、仕事中に気になったことや調べたいことは即座にタブレットPCのWindows Journalを使って書き留めておきます。打ち合わせと打ち合わせのちょっとした合間の細切れになってしまった時間や逆にゆっくりと余裕のある時に、タブレットPCでネットサーフィンします。

 極端な話、トイレにだって持っていけちゃいますから、とても時間を有効に使えます。そうやって集めた情報や新しい発見などをそのまま付箋ツールにメモっておけば、後からWindows Journalで確認したり、アイディアのデータベースに加えることができます。

チバ  タブレットPCを徹底して情報収集ツールとして使う、ということですね。

曽利  そうです。タブレットPCのおかげでネットに対する新鮮な感覚が生まれました。この使用方法はとても贅沢な使い方だと思います。

[チバヒデトシ, ITmedia ]

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