松下、ペンによる操作に対応したTOUGHBOOK 18シリーズを発売

松下電器産業は5月7日、堅牢ノートPC「TOUGHBOOK」シリーズの新製品を発表した。TOUGHBOOKはB5ファイルサイズの「18シリーズ」2製品と、A4ファイルサイズの「73シリーズ」4製品のラインアップで、5月28日より順次発売される。18シリーズはペンによる操作が可能なタブレットスタイルで使用できる。

 松下電器産業は5月7日、堅牢ノートPC「TOUGHBOOK」シリーズの新製品を発表した。TOUGHBOOKはB5ファイルサイズの「18シリーズ」2製品と、A4ファイルサイズの「73シリーズ」4製品のラインアップで、発売日は18シリーズのWindows XP搭載モデル「CF-18AC1AXS」が5月28日、73シリーズが6月26日、18シリーズのWindows 2000 Pro搭載モデル「CF-18AC1A2S」が6月27日となっている。

タブレットPCのようにペン操作が可能な18シリーズ

 18シリーズは約90cmの落下耐衝撃仕様と全方向からの水滴に対応する防滴性能が装備されており、過酷な環境での使用に対応した製品だ。米国では本年2月末に発売されているが、本製品はそのタッチスクリーンモデルがベースになっている。ただし、無線通信機能は用意されていない。

 本体の主要部分にマグネシウム合金を使用し、HDDを特殊緩衝材で保護するなど耐衝撃性を向上させ、ゴムパッキンをより厚くし天板と底板を2重構造にすることで防滴性能を向上させている。10.4型、XGAの解像度を持つ液晶ディスプレイがタッチパネル方式になっており、180度回転させることでコンバーチブル型のタブレットPCのように使うことができる。また、液晶の透過度が向上し、屋外での視認性が高くなった。ペンは本体に内蔵されるが、OSはWindows XP ProfessionalでTabletPC Editionではない。

 CPUには超低電圧版インテルPentium M/900MHzを搭載し、40GバイトのHDD、256Mバイト(最大512Mバイト)のメモリを搭載する。インタフェースはUSB 2.0対応のUSBポート×2、TypeIIのPCカードスロット×2、シリアル、モデム、LAN、モニタ出力を装備する。重量は約1.99kgで、標準バッテリーで約8時間の駆動が可能になっている。

Centrinoを採用したオールインワン堅牢モデル

 73シリーズは、約30cmでの落下耐衝撃仕様と簡易防滴キーボードを装備したA4オールインワンモデルで、インテルCentrinoモバイル・テクノロジが採用されている。耐衝撃性、防滴性能は18シリーズほどではないものの、やはり本体主要部分にマグネシウム合金が採用されている。

 液晶ディスプレイはXGA対応の13.3型を装備し、CPUにはインテルPentium M/1.3GHzを搭載、30GバイトのHDDと256Mバイト(最大512Mバイト)のメモリを搭載する。オプションのDVD-ROMあるいはDVD-ROM&CD-R/RWドライブは、取り外しが可能なモジュールタイプで、本体のマルチメディアポケットに収納する。マルチメディアポケットには拡張バッテリーパックを収納することも可能だ。

 インタフェースはUSB 2.0対応のUSBポート×2、TypeIII×1あるいはTypeII×2のPCカードスロット、シリアル、モデム、LAN、モニタ出力を装備するほか、無線LANモデルも用意される。重量は約1.9kgで、標準バッテリーで約6時間の駆動が可能になっている。

 TOUGHBOOKシリーズは企業法人向けのシステム商品だが、個人で購入を希望する場合、「 マイレッツ倶楽部 」にて購入することが可能だ。

 なお今回、米国では発売されているWindows XP Tablet PC Editionを搭載したタブレットPCモデルが発売されていないが、同社によると、日本でも引き合いがあれば前向きに対応するとのことだ。

▼ 松下電器産業

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