“10倍ズーム搭載コンパクト機”の本命?――富士写「FinePix S5000」(2/4)S5000には10倍の光学ズームのほかに、最大2.2倍のデジタルズームを備えている。光学とデジタルの併用で最大22倍の高倍率撮影が行えるのだが、6Mモード(2816×2120ピクセル)の最高画質では残念ながらデジタルズームが使用できない。 さらにこのデジタルズームは、3Mモード(2048×1536ピクセル)で1.4倍まで、2Mモード(1600×1200ピクセル)で1.8倍までとなり、デジタル2.2倍を併用した最高倍率(22倍)を使えるのは1Mモード(1280×960ピクセル)のみなのだ。
1Mモードで撮影。左から順番に、最広角側(37ミリ相当)、中望遠域(150ミリ相当)、最望遠側(370ミリ相当)、デジタルズーム併用22倍時
ちなみにマクロ撮影は最大10センチと標準的なもの 第4世代へ進化したスーパーCCDハニカムIV HRは、最大記録画素数を第3世代よりも2倍にし、1000万画素を超える高解像度撮影が可能となった。ただし、S5000ではフルサイズ(1/1.7インチ)ではなく、ハーフサイズ(1/2.7インチ)のCCDが採用されたため、最大記録画素数も600万画素相当と、従来の同社ハニカム搭載機と変わらないスペックになっているのが残念なところだ。 そればかりか、CCDサイズが小さくなったデメリットも今回のレビューでは感じられた。 第4世代では同じCCDサイズ(1/1.7型)で2倍の画素数になっているため、1画素あたりの撮像素子面積は半減している。画素面積の減少は、ダイナミックレンジや感度の低下につながる。
撮影日は曇天で、それほど明暗の差がある場所ではなかったのだが、ダイナミックレンジの低さからか“白トビ”が目立つ また、第3世代では“キャンドルショット”と呼ばれるISO1600相当のノイズ感の少ない高感度撮影が売りだったが、第4世代HR搭載のS5000は、ISO設定がISO800相当までとスペックダウンしている。さらにISO200に設定しても、室内撮影ではノイズ感が目立ち、意図的にISO800に設定して撮影してみるとその傾向はさらに際立つ。
オート(1Mモード)でISO200に設定して撮影(1/210秒、F2.8。画面をクリックすると元画像)
オート(1Mモード)でISO800に設定して撮影(1/400秒、F4.5。画面をクリックすると元画像)
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