CPU負荷100%試験の信頼度、〜製品開発から製造まで〜(1/2)大手と比較しても勝るとも劣らない製品を数多くラインアップしているJCSだが、製品開発のスタンスは気になるところ。JCS本社の開発ルームへ伺った。
JCSの開発力の高さはサーバラインアップを見ればすぐにわかる。どのモデルも新しいチャレンジと共に、随所にユーザーの声を反映しているスペックが満載だ。インテルプレミアム・プロバイダであることにより、最新のアーキテクチャーを綿密に設計できる点も大きな利点として挙げられるだろう。 JCSはサーバ部門のプレミアム・プロバイダであることはすでに述べたが、製品の特徴として挙げられるのは、ケースとマザーボードを全く別のものとして扱っているオリジナル性だろう。 汎用のラックをそのまま流用するのではなく、細部に渡る最適化を図っていることは製品の外観を見ただけでもわかる。例えばフロントパネル側はユーザーがメンテナンスしやすいリムーバル化されたHDDスペース、あるいは稼動状況をチェックしやすいインジケータが取り付けられているモデルもある。 また、通常は背面にあるはずのインタフェース類をフロントに集中させているタイプなどもあり、さまざまなニーズに答えられるようになっている。バックパネルは、マザーボードの外部インタフェースパネルを再設計したり、より排熱効率を高めるためにファンの取り付け位置を吟味したりと随所にこだわりが散りばめられている。 内部構造もカスタマイズされており、マザーボードの種類によって最適な取り付け位置を割り出し、そこから、各種パーツへ配線を施しているのだ。実際に各モデルを見比べてみると、電源ユニットや配線状況など、それぞれに特徴が出ているのがわかる。 これらはすべて、過酷なテストよって導きだされた結果を踏まえた、完全オリジナル製品だ。
マザーボードのタイプによって、細部まで作りこまれたケース。同じラックを使用していても、内部のレイアウトはかなり異なることがお分かりいただけるだろう
JCS Vintageシリーズに見られる一例。上段のモデルにはインジケータ。下段のモデルにはフロントインタフェースが取り付けられている
リアパネルもマザーボードレイアウトによって、ワンモデルずつ形状が微妙に異なっていることが見て取れる。特に排熱口、インタフェース周りに工夫を凝らした設計
それでは、開発ルームを見てみよう。プロトタイプが完成するとすぐにテストへと移行する。ここで行われるのは実際の稼動よりも過酷な条件での検証だ。 CPU、メモリは特に重要視され、100%負荷をかけて連続稼動させ、稼働時間も最長1カ月というスパンで実施している。この結果をフィードバックすることで完成するJCS製品群には、安定稼動のお墨付きがあるというわけだ。 当然、耐熱性やドライブ類の動作テストなども通常より厳しい環境で検証されている。残念ながらすべてをお見せすることはできないのだが、ユーザーの通常使用よりもかなりハードなシチュエーションで行われるテストにより、HDDや電源、クーラーといったパーツ類が選定されていく仕組みになっている。 [中山一弘(ユータック), ITmedia ] Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved. 前のページ | 1/2 | 次のページ モバイルショップ
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