ソニー秋モデル、デスクトップは4機種17モデルを投入ソニーは9月9日、2003年秋モデルとしてデスクトップ4機種17モデルを発表した。今回発表されたのは従来のバイオRZ、HS、Wシリーズの後継機種と、新ラインアップのバイオV。発売日は、9月20日(バイオVシリーズのみ9月27日)。
バイオVシリーズはこの秋モデルから新しく登場したラインアップ。バイオ全体の位置付けでは、秋モデルでなくなったバイオWの15.3インチワイドディスプレイ搭載エントリーモデルの後継となる。
バイオVの特徴は、液晶テレビを彷彿させるデザイン。バイオWのような16:9といったワイド画面でなく、4:3といったVGA比率にするなど、テレビの視聴に特化したスペックを採用している。 通常は番組を視聴したり録画するといったテレビ的利用を想定しているため、ワイヤレスのキーボードとマウスを同梱して、リモコン感覚の操作環境を実現している。 バイオVは、筐体カラーとMicrosoft Officeの有無で3モデルが用意されている。Officeを同梱したPCV-V10Bにはブラックとホワイトが、Officeを同梱しないPCV-V10はホワイトのみがそれぞれ用意されている。
バイオデスクトップラインアップのハイエンド機種であるバイオRZは6モデルが投入された。
最上位機種のPCV-RZ73はCPUにPentium 4/3.20GHzを搭載。メモリにDDR 400を1GHz、HDDは7200rpmの高速タイプのドライブを搭載し、容量も250Gバイトとアップした。 本体のみのPCV-RZ73Pのほかに、19インチ液晶をセットにしたPCV-RZ73PL9が用意されている。このディスプレイ「SDM-HS93」の解像度は1280×1024ピクセル。最近のバイオシリーズで採用されている「クリアブラック液晶」は採用されていないが、その理由は大サイズの液晶ではコントラストがはっきりしすぎて、かえって目が疲れるためとのこと。 ミドルレンジのRZ63は、17インチクリアブラック液晶を採用したディスプレイをセットにしたPCV-63L7と本体のみのPCV-RZ63の2モデル。CPUはFSB 800MHzに対応したPentium 4/3GHzを搭載。光ディスクドライブには、これまでハイエンドのみだったDVD±RWとDVD-ROMとのデュアルドライブ構成になっている。 ローエンドのRZ53シリーズも、本体のみのPCV-RZ53とRZ63と同じ17インチのクリアブラック液晶をセットにしたPCV-RZ53L7の2モデル。CPUはPentium 4/2.80C GHzを搭載する。 RZ全モデルでメモリースティックの高速転送をサポートし、コンパクトフラッシュ、スマートメディアのスロットが新たに追加。ビデオカードもDirectX 9に対応したGeForce FX5600(RZ73、RZ63シリーズ)、GeForce FX5200(RZ53)を採用している。 ソフトウェアではTMPGEnc DVDAuthor 1.5 for VAIO、TMPGEnc DVD Source Creator 2.0 for VAIOにバージョンアップ。Adobe Premiere 6.5が同梱されているPCV-RZ73Pシリーズユーザーは、Premiere Proへのアップグレードが特別優待価格の8500円で行える。
6モデルが新規に投入されるHSシリーズは、CPUにPentium 4/2.60C GHzを搭載したハイエンド3モデルとCeleron/2.3GHzを搭載したエントリー3モデルに大別される。全モデルで7200rpmの高速HDDや、光ディスクドライブにDVD±RWを採用するなど、記録用ストレージがパワーアップしている。
ハイエンドモデルでは、テレビチューナー&MPEG-2エンコードエンジンに3次元Y/C分離回路、ゴーストリデューサー回路を実装したGiga Pocket Engineを搭載。エントリーモデルには、ユーザーから要望の多かったUSB接続のFDDユニットが標準で同梱されている。 また、ハイエンド、エントリーそれぞれのモデルの最上位であるHS83BC7、HS23BL7にはクリアブラック液晶を搭載した17インチのディスプレイがセットになる。
従来のバイオWシリーズはハイエンドのPCV-W500とエントリーのPCV-W121、PCV-W111の3モデルで構成されていたが、秋モデルではエントリーのPCV-W121、PCV-W111がラインアップから外され、最上位モデルとして、Pentium 4/2.40B GHz搭載し、HDD容量を160Gバイトと拡張したPCV-W701Bが新たに登場した。また、W500もPCV-W501BとなってCPUがCeleron/2GHzから2.20GHzへとパワーアップした。
これまで、TVとの融合性をアピールしてきたバイオWはビジネス利用をそれほど意識していなかったが、秋モデルからはMicrosoft Office Personal Edition 2003を同梱するようになった。
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