あやまっちゃうぐらい、静かです――Power Mac G5速攻レビュー(4/6)
ここまで一度に作業したみたいに書いたけれど、実は、何度も開けたり閉めたり電源を入れたり切ったりを繰り返している。コンボカードを差したら動かなかったなんてことがあると、検証のために開け閉めを繰り返すことになる。そんなことをしているうちに、大マヌケなミスをしてしまった。 起動させる時には、マシンはディスプレイが乗っているパソコンラックの脇に置くようにしている。ところが、いちど車庫入れに失敗して、マシンの脇をラックでこすってしまった。ラックは鉄、マシンの外装はアルミだ。見事に傷を付けてしまった。自分のならバカだなぁで済むのだが、これは借り物である。ああ、どうしよう。ごめんなさい。
あわててぶつかりそうなところにライトロン(*9)を貼ったけど、それは“六日の菖蒲”というものである。買う人はわたしのようなマヌケをしないように気をつけてください。
では、いよいよマシンを使ってみることにしよう。現行のPower Mac G5にインストールされているのはMac OS X 10.2.7。最大搭載メモリ容量が8Gバイトであるこのマシンに「最適化させた」(同社)というOSだ。 Adobe Photoshop 7.0.1にはプラグインの形で供給される「Photoshop G5 Update」というものがある。そこで、まずこれを試してみることにした。 このアップデータ、わたしはAdobeのサイトからダウンロードしたのだが、Power Mac G5のハードディスクの中にも実は入っていた(*10)。このアップデータをかけて測定開始。 まずはPhotoshopの起動時間。Dockに収めたPhotoshopアイコンをクリックしてから起動し終わるまで(パレットの文字が完全に表示されるまで)を測定した。 測定はストップウオッチによる手計測で、結果は3回の平均。これは、今年1月にPowerBook G4 12インチのレビューで行ったデータと比較する。
次に、Photoshop 7の「画像効果.atn」にある「トカゲ皮」というアクションの実行。ただし、最後が分かりやすいように「選択:背景」「反転」を最後に追加した。サンプル画像は、やはりPhotoshopの「サンプル」に入っている「パスタ.jpg」(1200×1200ピクセル)。やはりPowerBook G4 12インチと同じテストである。
周波数に見合ったとまではいかないが、それに近い値は出ている。しかし、PowerPC G5の効果があるとすると、周波数以上の差が出てもいいはずだ。そこで、Photoshopをインストールし直して「Photoshop G5 Update」なしを試してみた。
この処理ではPowerPC G5の影響があまりないのかと考えて、もっと差の出そうな「照明効果」で実験。「パスタ.jpg」にライトが5カ所にあるエフェクトを10回かけたアクションを測定した。
やや速い、という程度しか差がないようだ(この点についてアップル側に確認したところ、驚かされたのは、これでも負荷が小さいということ。64ビットの威力を発揮させるには、もっとデータサイズが大きくないと、というのだ。ちなみに話をうかがった技術者によれば、パフォーマンス比較のデモなどでは9000×12000ピクセルのポスターサイズのデータを使っているそうである)。
*9 電気製品や家具などがよく包まれている、薄い発泡ポリエチレンシートのこと *10 アプリケーションフォルダのInstallerの中にある [こばやしゆたか, ITmedia ] Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved. モバイルショップ
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