ネットワークでデータバックアップできるファイルサーバを手軽に使おう(1/6)メルコのネットワーク接続HDD「LinkStation:HD-HLAN」シリーズは、LANポートを装備し、ルータやハブに接続することでLAN上にHDDを設置できる。WindowsだけでなくMacintoshからも容易にアクセスできる、手軽なファイルサーバなのだ。
ある日の編集部にて。 編集見習いM:先輩。家のPCをLANでつないで、いろいろなデータを共有したいんですが、PC同士で共有すると、HDDが壊れたときに心配なんです。いい方法ないですか? 先輩編集B:ふむ。確かにPC以外のバックアップスペースがLAN上にあると便利だな。ファイルサーバでも構築したらどうだ? PCがもう1台必要になるが。 編集見習いM:ファイルサーバなんて僕には構築できませんよ。それにPCをもう1台買うほどの余裕はないですよ。 先輩編集B:なるほど。だったらセットアップが簡単なネットワーク接続のHDDがある。これは便利だぞ。今回はこいつを紹介しよう。
インターネットがより身近なものになり、家族の一人一人が自分のPCを持つことも一般的になってきた。大容量のHDDを内蔵するPCも多くなったが、内蔵のHDDだけではPCが不調になったときなどを考慮すると不安だ。できればPC以外にもバックアップスペースを確保したい。 家庭内LANを使用してファイルを共有するケースも増えてきた。しかし、LANを組んでいるのにわざわざリムーバブルメディアでデータをやり取りするのは無駄が多いし、かといって共有機能をフルに活用するにはセキュリティの面で不安というジレンマもある。 LANを組んでいる環境なら、ファイルサーバを設置することが解決策といえる。ファイルサーバはLANに接続するPCの一種で、この記憶領域をネットワークに参加している複数のPCで共有できる。しかしファイルサーバの構築にはネットワークの知識が必須となり、一般的なユーザーには敷居が高すぎる。 そこでLANに直結できるHDDである、NAS(Network Attached Storage)機器が注目されている。外付けHDDのような見た目だがOSやインタフェースを内蔵しており、LAN上でファイルサーバとして扱うことができる。しかも、セットアップや管理が外付け機器並みに扱いやすいことが特徴だ。
メルコの「LinkStation:HD-HLAN」シリーズは、LANポートを装備しネットワークに直接接続できるHDDだ。LANケーブルをルーターやハブに接続することででLAN上にHDDを設置できる。容易にセットアップできることが特徴だが、中身は専用のOSを持つれっきとしたNAS機器なのだ。
ファイル転送プロトコルがSMBに対応しているため、すべてのWindows OSだけでなくMacintoshからも容易にアクセスできる。クロスプラットフォームでのファイルのやり取りも可能なのだ。また、本体にUSBポートが装備されていることも特徴だ。
USBポートには対応HDDを増設することが可能で、簡単にネットワークドライブの容量を増やすことができる。さらにプリンタスプール機能も内蔵されており、対応プリンタをUSBで接続することでプリンタの共有も可能だ。もちろんUSBポートはUSB 2.0に対応している。
USBポートは本体の前面と背面にそれぞれ1基ずつ装備される。使用できる機器はHDDとプリンタのみで、メディアドライブやスキャナなどには対応していない。このほか前面には各種LEDが装備され、背面にはLANポートのほかクロス、ストレートの切り替えスイッチがある。このためLAN接続とPC接続でLANケーブルを取り替える必要がない。
本体のデザインはメルコのDirectStationと同様のもので、やや大きめの外付けHDDといった印象を受ける。この大きさがただ者ではないことを物語っているようだ。電源ケーブルは埋め込み式になっており、ACアダプタが内蔵されているため設置の際に邪魔にならない。
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