> レビュー 2003年9月30日 12:34 PM 更新

エントリー機に「世界最速起動」の称号――Xacti「DSC-J2」(1/2)

三洋電機「Xacti」シリーズの新製品「DSC-J2」は、世界最速の起動時間を誇る注目機。撮影者に代わって「はいチーズ」としゃべってくれる機能もユニークだ。

 三洋電機が9月10日に発表したコンパクトデジタルカメラ「Xacti」シリーズの新製品「DSC-J2」は、エントリー向けながらも民生用デジカメでは世界最速の起動時間を誇る注目機だ。10月10日の発売前に実機に触ることができたので、インプレッションをお届けしよう。


「Xacti」シリーズの新製品「DSC-J2」

 DSC-J2は、今年2月に発表したXactiブランド第一弾「DSC-J1」の後継機。さすがに、わずか半年強しか経過していない機種のモデルチェンジだけあって、CCDなど本体スペックやデザイン、搭載機能などはDSC-J1とほぼ同じ仕様となっている。

 “動画デジカメ”として人気の高かった同社DSC-MZシリーズ譲りのムービー機能や、初心者ユーザーにも扱いやい操作性に関しては、荻窪圭氏が別記事で詳細なDSC-J1のレビューを執筆しているので、そちらを参考にしてもらいたい。


J1で好評だった2センチからのマクロ撮影も健在。レンズ鏡筒が飛び出さないインナーズーム方式も手伝って、被写体にグッと近寄れる

エントリー機に与えられた「世界最速」の称号

 J1からJ2への主な変更点は、起動スピードで「世界最速」の称号を得た点と、J1で搭載された「おしゃべりナビ」の機能アップ、丸型十字キーの下方向にマクロボタンが割り振られた点ぐらい。ボディデザインも、前面にSANYOの文字が入ったのと、グリップ部のラインが青色になった以外の変更はほとんどない。


外観上の変更点は、前面にSANYOの文字が入ったのと、グリップ部のラインが青色になった点ぐらい

 細かな変更点では、“回転が重くなったモードダイヤル”がある。J2では本体上面のモードダイヤルが電源スイッチも兼ねているのだが、従来機種(J1)はダイヤルが軽くて、シャッターボタンを押すだけで回ってしまうほどだった。J2ではモードダイヤルの回転が硬くなったので、カバンに入れたときにウッカリ電源が入ってしまったといったケースも少なくなるだろう。


硬くなったモードダイヤルの回転機構

 “数少ない”変更点のなかでも、やはり一番の大きなポイントは「起動速度の向上」だろう。

 前機種(J1)も起動速度は約1.2秒と十分に速かったが、J2では約0.3秒短縮されて約0.9秒とよりシャッターチャンスに強くなった。しかも、レリーズタイムラグは0.05秒で、1枚撮ってから次の1枚が撮影可能になるまでの時間も約1.5秒と、いずれも高速レスポンスになっている。

[西坂真人, ITmedia ]

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