> レビュー 2003年10月16日 12:25 PM 更新

無敵のデジ一眼入門機――キヤノン EOS Kiss Digital(1/3)

キヤノンが発売したデジタル一眼レフ入門機「EOS Kiss Digital」の売れ行きが好調だ。抑えられるコストを徹底的に抑え、必要十分な性能だけを抽出して高次元でバランスさせた製品で、無敵の入門機と呼べる出来に仕上がっている。

上位機に肩を並べる画質の普及機

 「EOS Kiss Digital」(以後Kiss D)は、デジタル一眼レフ市場での販売シェアを伸ばすために投入されたキヤノンの戦略機種である。EOS デジタルシリーズの末弟にラインナップされた、敷居の低さが特徴の入門機だ。


EOS Kiss Digitalの主要スペック

撮像素子22.7×15.1mmCMOSセンサー(RGB原色フィルター)
有効画素数約630万(総画素数約650万)
レンズマウントキヤノンEFマウント
ISO感度ISO 100/200/400/800/1600相当
最大記録画素数3072×2048ピクセル
記録方式JPEG、RAW(12ビット)
AF方式TTL2次結像位相差検出(7点測距、EV0.5〜18、ストロボ補助光)
フォーカスモードワンショットAF、AIサーボAF、AIフォーカスAF、マニュアル
シャッター電子制御式フォーカルプレーン
露出制御プログラムAE、シャッター優先AE、絞り優先AE、被写界深度優先AE、マニュアル、E-TTLストロボAE
シャッタースピード1/4000〜30秒、バルブ
ホワイトバランスオート、太陽光、日陰、くもり、白熱電球、白色蛍光灯、ストロボ、マニュアル
ドライブ連写機能連続約2.5コマ/秒(最大4コマ)
ストロボリトラクタブル(GN13)、E-TTL自動調光対応
液晶モニター1.8インチTFT
記録メディアコンパクトフラッシュ(Type I/II)
電源専用リチウムイオン充電池(ストロボなしで常温600コマ撮影可能)
サイズ142(W)×99(D)×72.4(H)mm
重量約560g(本体のみ)

 Kiss Dの購入検討者が知りたいことの上位には、“EOS 10Dとの違い”が挙がるだろう。廉価モデルとはいえ、撮像素子には10Dと同じ630万画素CMOSセンサーを搭載している。価格の差が生む機能の差は、許容できるものなのかどうか。「もう少しお金を奮発して10Dにした方が、悔いのない買い物になるのではないか?」というためらいが、決断を鈍らせるのだろう。

 購入するか否かを決める判断材料は、シャッター音にあると筆者は感じた。Kiss Dのシャッター音(ミラーの稼働音)は「ぱたーん」という拍子抜けしそうな音で、その振動はただちにグリップに伝わってくる。剛性感は希薄だ。ボディはプラスチック製で、文字通り目をつぶっていてもコストダウンぶりが撮影者の手に伝わってくる。この質感を受け入れられるかどうかが、選択の分かれ道になるのではないだろうか。

 とはいえ、エントリーモデルといってもキヤノン製である。技術力と資本力の両面でデジタル一眼レフを作らせたら日本一(つまり世界一)のキヤノンが、安かろう悪かろうのカメラを作るわけがない。

 自社製630万画素CMOSセンサーが生み出す解像感は、すでに10Dで実証されているとおりだ。10Dのリリース時に鳴り物入りで登場した新開発の映像エンジン「DIGIC」は、発色の良さで信頼と実績を積み重ねてきた。Kiss Dはこの双方の宝を受け継いだ“生まれながらの勝ち組”であり、画質は折り紙付きと言える。

[島津篤志(電塾会友), ITmedia ]

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