> 特集 2003年10月18日 12:09 PM 更新

モバイルするならWindows XP Professional、そのメリットとは?

仕事でノートPCを使用する人は多いが、OSについて特にコダワリを持ってノートPCを選択をしているだろうか? Windows XP Professionalならではの、モバイルシーンにおけるメリットを考えてみる。

Windows XPならネットワーク設定も簡単

 いまどきのモバイルコンピューティングの場合、家、会社、そして街中のHOT SPOT、FREESPOTなどの主要ブロードバンド無線LAN接続サービス、といった異なるネットワーク環境を渡り歩くことが非常に多い。

 Windows XPであれば、ワイヤレスネットワーク接続も非常に簡単。自動で利用できるネットワークを探してくれるので、設定の変更が簡単に行える。

 また昨今は、ワイヤレスLAN環境のセキュリティ強化が叫ばれている。通常のIEEE802.11a/b/gの場合、SSIDとWEPによる簡易なセキュリティをかけることはできるが、本格的なユーザー認証を行うことはできない。そこで、現在企業単位で、社内無線LANをIEEE802.1x対応によるセキュリティ強化ソリューションが広がり始めている。だがWindows XPであれば、既にIEEE802.1xに対応済みであるため、心配がない。


「スタート」→「接続」→「ワイヤレス ネットワーク接続」でワイヤレスLAN接続を設定することができる。画面は詳細設定をクリックしたところ

 上図下段の「優先するネットワーク」は、ユーザーが各所のワイヤレスネットワーク接続の設定を保存しておくところだ。こうして設定を複数持っておけるので、適宜な場所でWindows XPが自動で接続を開始してくれる。いろいろなワイヤレス接続場所にノートPCを持ち込んで、設定を複数作っておくといいのではないだろうか。

他のPCとファイルを共有したいなら、Windows XP Professional

 かつてPC同士がファイルを共有しようとすると、非常に面倒なことだった。容量の少ないフロッピーディスクを使用したり、別途MOドライブをお互いに購入する必要があるなど、不便極まりなかった。

 今は違う。ネットワーク経由で大量のデータでも簡単に受け渡しができる時代になったのだ。例えばWindowsの場合、ワークグループを設定することにより、手軽に周囲のPCとファイル共有を始められる。さらに、共有ディレクトリへのログオンや認証、アクセスを、ユーザー単位・グループ単位で管理できるドメインに、参加することができるようになる。

 だが、1つ大切なことを覚えておく必要がある。それは、ドメインへの参加機能は、Windows XP Home Editionには搭載されていない、ということだ。

 自宅と会社を行き来しながらノートPCを使用するモバイルユーザーであれば、ここは必ずWindows XP Professionalを選択しておきたい。せっかくのモバイルコンピューティングなのだから、ネットワークの自由度も高めておきたいものである。


コントロール パネルの「システム」を開き、「コンピュータ名」でコンピュータ名を変更すれば、参加したいドメインへ参加できるようになる

 もしあなたがグループ単位でネットワークの管理を任されているような場合でも、このドメインを使うことでグループ内だけでうまい情報共有が可能となる。グループ内での情報アクセス権の細かい設定もできるし、外部への情報制限にも役立つ。普通のワークグループによる情報共有から一歩進んだことができるのではないだろうか。

オフラインでも共有ファイルを使用可能

 Windows XP Professionalの場合、システム管理者ユーザーは、ネットワーク経由で共有していたフォルダないしはファイルを、ネットワークが切れた場合でもそれらを編集できるように設定することができる。

 これによってメリットが大きいのは、まさにモバイルユーザー。例えばデスクトップPC上の共有フォルダに仕事で仲間と共有するファイルを置いておけば、ネットワークを切っても自分のノートPC上で編集作業などをすることができるようになるのだ。そして再びネットワーク接続をした際にファイルの同期を取ってくれるので、ネットワークのオンオフを超えて作業ができるというわけだ。

 ところで、もちろん自分だけでなく、仲間もそのファイルを共有することもあるわけだから、例えばお互いに家に持ち帰り、仕事の続きでファイルを編集したりすると、同じファイル名でも別内容のファイルができることになる。

 このような場合でも困らないよう、どのオフラインファイルを同期させるか、どの時点で同期させるか、またファイルを同期する前に確認メッセージを出すかどうかなど詳細な設定が可能なので、好みに応じてカスタマイズしよう。


マイコンピュータを開き、「ツール」の「フォルダ オプション」でオンライン ファイルを使えるように設定を変更できる

 実際のところ、急に会議が入ってノートPCを持って別室へ向かわなければならないということも日々起きるだろう。また、さて家に帰るか、と思い立った時点で、いちいちあっちのPCにあるまだ編集が終わっていないExcelファイルをこっちのノートPCに移して、などとやるのは非効率だ。オンラインファイル機能を活用して、スマートにモバイルしてみてはいかがだろうか。

モバイルするなら活用したいリモートデスクトップ機能

 Windows XP Professionalに追加された機能の一つに「リモートデスクトップ」がある。これはインターネット経由で、Windows XP ProfessionalがインストールされているPCを別のPCから操作することを可能にする機能。

 つまり、持ち歩いているノートPCから会社のデスクトップPCをリモートで操作して、大容量のネットワークストレージとして活用することができるわけだ。また、計算パワーを必要とする作業をさせて結果ファイルだけを送らせることもできるだろう。

 リモートデスクトップが使用できてありがたいのは、もちろんノートPCを持って行く外出先だ。外出中のホットスポット、出張先のホテルのブロードバンド、訪問先の会社の専用線など、ブロードバンド環境さえあれば、メリットを享受できる。


「システムのプロパティ」の「リモート」で、Windows XP ProfessionalがインストールされているPCは、他のPCからのリモートアクセスの許可を可能にすることができる

 もちろんアクセスする先を会社のPCだけに限定する必要はない。ブロードバンドに接続させている自宅のPCに仕事で必要なデータを蓄えておき、出先のノートPCなどから必要に応じて引き出すということもできるだろう。是非、さまざまなリモートデスクトップに挑戦してみてはいかがだろうか。



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