> レビュー 2003年10月24日 07:00 AM 更新

広角27ミリ&光学4倍ズーム搭載で表現力がパワーアップ――CAMEDIA C-5060 Wide Zoom(1/3)

「C-5060 Wide Zoom」は、フラッグシップ「CAMEDIA C-5050 Zoom」の後継機だ。起動時間は約3秒に短縮され、35ミリフィルム換算で27-110ミリ相当(F2.8-4.8)の4倍ズームレンズ、跳ね上げ式のマルチアングル液晶ディスプレイを搭載するなど、大幅な改良が加えられている。

 デジタルカメラの高画素化競争が一段落し、その市場も成熟してきた。今年に入って、10倍以上の光学ズームレンズを備えた新製品が多数発売されており、高倍率ズームをセールスポイントにするモデルは特に激戦となっている。

 一方、広角レンズを搭載した製品は、ニコンの広角28ミリ/4倍ズーム搭載モデル「COOLPIX5400」(E5400)や、コニカミノルタカメラの広角28ミリ/光学7倍ズーム搭載モデル「DiMAGE A1」などがあるものの、ラインナップ数はとても少ない。

 そのような状況の中オリンパスは、「CAMEDIAコンパクトシリーズ」の最上位機種「CAMEDIA C-5050ZOOM」の後継製品として、広角27ミリからの光学4倍ズーム搭載モデル「CAMEDIA C-5060 Wide Zoom」(以下、C-5060)を発表した。本機はオリンパスファンだけでなく、カメラ好きなら注目の1台だろう。そこで、今回はC-5060を紹介したい。

 C-5060は、堅牢なマグネシウム合金ボディを採用し、両手にしっくりとなじみ、ホールディング感覚も抜群だ。本体サイズは幅116×高さ87×奥行き65.5ミリで、重量は430グラム(メディア、バッテリー除く)となる。ちょっと大きい、または重いのでは、という読者も中にはいるかもしれないが、個人的にはこのくらいのボディのほうがしっかりとグリップできるし、手ブレも防げるのでちょうどよいという印象を持った。


堅牢で質感の高いボディ。カメラのグリップ感覚や操作性もとても良好だ

 前モデルのC-5050は起動するのに5秒以上かかっていたが、C-5060では起動時間が約3秒になり、レスポンスが大幅に向上している。また、AF合焦スピードも0.4秒くらいで、リズム良くシャッターが切れるようになった。

 撮像素子は、新型の有効510万画素1/1.8インチCCD(原色フィルター)を採用。高級なED(Extra Low Dispersion:特殊低分散ガラス)レンズ1枚と非球面レンズ2枚を含む、7群8枚のレンズ構成により、色収差や球面収差、歪曲収差などを低減している。

 焦点距離は35ミリフィルム換算27-110ミリ相当で、開放F値は広角端がF2.8から、望遠端ではF4.8となっている。広角27ミリから始まる光学4倍ズームレンズを搭載したことで、広範囲を写したり遠近感を強調したりできる。撮影の幅が大きく広がったといえよう。ただ、広角レンズによる諸収差を抑えるため、レンズが暗くなるのは致し方ないと思いつつも、C-5050で採用されたF1.8-2.6の明るいレンズと比べると、やはりちょっと残念だ。


右側面には、USB接続端子、AV出力端子、電源入力端子を用意。カメラとプリンタをUSBケーブルで接続してダイレクトにプリントできる「PictBridge」規格をサポートしている

 デジタルズームは最大3.5倍で、光学ズームと合わせると最大14倍まで拡大することが可能だ。なお、デジタルズームのオン/オフ切り替えは、メニュー設定で行える。


C-5060の左側面

[高柳政弘, ITmedia ]

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