全部入りの強力マシン「PM-A850」(1/4) セイコーエプソンが発表した新型複合機が「PM-A850」だ。反射原稿のスキャニングだけでなく、複合機初のフィルムスキャンも搭載した。プリンタは6色機となるが、「全部入り」としての総合力は計り知れない。
セイコーエプソンの複合機「PM-A850」は、非常に多彩な機能を盛り込んだ新モデルだ。プリンタ部は「PM-G700」相当、スキャナ部は「GT-9300UFS」相当で、単独製品としても売れ筋モデルのエンジンを組み合わせている。インクはCMYBk+ライトCMの6色独立タンク。最小ドロップ量は3ピコリットル、最大印刷解像度は2880×720dpiだ。耐候性を高めた染料系の「つよインク」となるが、インクに関しては「PM-G800」のレビューを参照していただきたい。
多彩な機能を盛り込んだ「PM-A850」 スキャナ部分のCCDはオンチップマイクロレンズで感度を高めたα-HyperCCDで、光学解像度は2400dpi、RGB各色16ビットの入出力に対応する。透過原稿ユニットも標準搭載し、複合機では初めてフィルムスキャンに対応した点も特筆に値する。 対応フィルムは35ミリネガ/ポジの6コマスリーブ×1列とマウント×4コマで、1枚の付属フィルムホルダーで使い分ける。フィルムホルダーは、原稿カバー裏のバックライトと保護シートの隙間に収納しておける。さらに、2.5型カラー液晶モニタまで標準装備し、画像プレビューやメニュー操作などで表示/確認できる情報量が多く、とても使いやすい。
複合機では初めてフィルムスキャンに対応した。対応フィルムは35ミリネガ/ポジの6コマスリーブ×1列とマウント×4コマだ デジカメダイレクト印刷機能は、メモリカードスロット、PictBridge、エプソン独自の「USB-DIRECT PRINT」の3つをサポートする。オプションの赤外線通信カードを増設すれば、赤外線通信対応のカメラ付き携帯電話で撮影した画像もダイレクト印刷できる。同じくオプションとして、Bluetoothユニットも用意されている。 標準のメモリカードスロットは合計5スロットで、ほぼすべてのメディアが利用可能。xDピクチャーカードを直接セットできるのもポイントだ。
標準で搭載されているメモリカードスロット ただし本体はそれなりに大きい。前回評価したキヤノンのPIXUS MP370と比べると、ふた回りほど大きい印象だ。運用時は約50cm強の奥行きが必要だろう。また、前面の排紙トレイが奥まった位置にあるため、L判などの小さい用紙だと、プリント後に少々取り出しにくいのが欠点だ。印刷面に触らないように注意する必要がある。
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