IBM初の64ビットブレードサーバはG5チップを採用超小型スーパーコンピュータやPower Mac G5クラスターなど、PowerPCの高い性能を実証するニュースが続いているが、IBMは新ブレードサーバにPower Mac G5と同じPowerPC 970チップを採用する予定だ。(IDG)
IBMは11月18日、低消費電力のブレードサーバ新製品をリリースする。このサーバに搭載されるプロセッサはPower Mac G5に使われているものと同じPowerPC 970チップだ。 新製品の名称はeServer BladeCenter JS20となる予定で、IBM初の64ビットブレードとなる。同社はすでに32ビットのXeon HS20システムを出荷しており、これと併売していく。 JS20は32ビット版であるXeonサーバよりも低価格で提供される予定だ。IBMによれば、デュアルプロセッサシステムが2699ドルからで、HS20の最低価格よりも1ドルだけ低いと、IBMのeServer BladeCenter担当副社長であるジェフ・ベンク氏。 「このプロセッサはコスト効果が高く高性能となるように設計されている」とベンク氏。「ブレードのためだけに開発したわけではないが、ブレードには非常に適している」と同氏。 IBMはこの新ブレードのターゲットを高性能コンピューティング分野に向けており、2004年第1四半期に出荷されるときには高性能コンピューティング分野で支配的になりつつあるLinuxオペレーティングシステムを搭載する予定だとベンク氏。「64ビットの容量と強力な浮動小数点処理性能により、Linuxクラスターとして、高性能コンピューティング分野で用いられるのは自然な流れだ」と同氏は語った。 PowerPC 970はすでに高性能コンピューティング分野で性能を実証している。9月にVirginia Polytechnic Institute and State Universityは520万ドルで1100ノードのG5クラスターを構築し、同大学における科学研究に用いる計画を発表した。このクラスターは世界のスーパーコンピュータランキングで第3位になると予想される。 JS20はHS20と同様、14ブレードシャーシに収納される。1.6GHzプロセッサを搭載し、標準構成では512Mバイトのメモリ、デュアルのギガビットEthernet接続、ATA-100 IDEコントローラで40Gバイトのハードディスクドライブを2台までサポートする。 IBMではPowerPC 970プロセッサの速度を2004年中ごろまでに2.4GHzまで上げる計画で、その時期にはAIXオペレーティングシステムをサポートする予定だ。同社は10GbpsのEthernet接続と4Gbpsのファイバ・ーチャンネル・インタフェースを2004年後半に追加する予定だとベンク氏は語った。 [ IDG Japan ] Copyright(C) IDG Japan, Inc. All Rights Reserved. モバイルショップ
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