> レビュー 2003年12月26日 07:35 PM 更新

WSXGA+ワイド液晶も選択できる高スペックエンターテイメントノート――エプソンダイレクト Endeavor NT7000Pro(1/3)

エプソンダイレクトの「Endeavor NT7000Pro」は、Pentium MとATI Mobility RADEON 9600を搭載した同社製BTOノートPCのフラッグシップモデルだ。15.4インチWSXGA+ワイド液晶も選択でき、デスクトップ代替PCとして最適だ。

BTOノートPCのフラグシップモデル

 エプソンダイレクトの「Endeavor NT7000Pro」(以下、NT7000Pro)は、豊富なBTOメニューを用意するEndeavor系ノートPCのフラグシップモデルである。Pentium MやATI Mobility RADEON 9600を搭載するなど、そのスペックは旗艦機に恥じない内容だ。

 今回レビューするNT7000Proのスペックは、CPU:Pentium M/1.70GHz、メモリ:PC2700対応DDR SDRAMが512Mバイト、HDD:80Gバイト、光学ドライブ:DVD+R/RW、ディスプレイ:15.4インチWSXGA+(1680×1050ピクセル)ワイド液晶、無線LANであるが、これらのハードウェア構成はBTOで変更することが可能だ。予算と照らし合わせながら自分好みのマシンに仕上げていくのが、BTOの魅力の一つであろう。なおNT7000Proのスペックは、以下のBTOメニューから選択できる。

液晶ディスプレイ15.4インチWSXGA+/15インチSXGA+(1400×1050ピクセル)
CPUPentium M 1.40/1.50/1.60/1.70GHz
メモリ256/512/768/1024Mバイト
HDD40/60/80Gバイト
光学ドライブCD-ROM/DVDコンボ/DVD+R/RW
IEEE802.11b/g無線LAN有/無
OSWindows XP Home Edition/XP Professional/2000 Professional

 また、オプションでUSB接続の外付けTVチューナーやセカンドHDDなども用意されている。


1680×1050ピクセル表示の15.4インチワイド液晶は圧巻

 NT7000Proは、15.4インチWSXGA+ワイド液晶ディスプレイを搭載していることもあって、筐体は大きく存在感がある。筐体のサイズは幅354×奥行き273×高さ38〜44ミリ、重量は約3キロで、サイズや重量からも、据え置き利用を前提としたデスクトップPCの代替ノートPCと言える。設置面積がかなり広いので、利用する場所は限られるかもしれないが、約3キロという重量は家の中の移動であれば十分な可搬性がある。

 バッテリーの持続時間は、実測値で約3時間40分だった。測定条件および方法は、液晶ディスプレイの明るさを使用に支障をきたさない程度(16段階ある明度設定のうち下から5番目の明るさ)に設定し、ワイヤレスLANはオンの状態で、ムービーファイルを連続再生し、スタンバイ状態に入るまでの時間を計測した。約3時間40分間バッテリーで駆動できれば、約2時間のDVDも十分鑑賞可能だ。標準搭載されているバッテリーはリチウムイオンで、電圧は14.8V、容量は4400mAhである。


電圧14.8V、容量4400mAhのリチウムイオンバッテリーが標準搭載されている


同梱のACアダプタは、幅48×奥行き115×高さ28ミリと比較的コンパクトだ

 15.4インチWSXGA+ワイド液晶ディスプレイの作業領域はさすがに広い。デスクトップPC用の液晶ディスプレイでさえ、XGA(1024×768ピクセル)やSXGA(1280×1024ピクセル)が主流である。NT7000Proが搭載するWSXGA+(1680×1050ピクセル)は、縦方向はSXGAとほぼ同じだが、横方向の解像度は約1.3倍も多い。解像度だけでいえば、デスクトップPCよりも広大な作業領域を持っていると言える。

 作業領域が広いということは、複数のアプリケーションやフォルダをデスクトップに同時に表示できるので、何をするにも作業効率がよい。たとえば、Webで調べものをしつつテキストエディタで原稿を書いたり、電子メールソフトと作業中のフォルダを開いておくといったことも、WSXGA+の解像度では実現できる。さらに、横長のワイド液晶はDVDを鑑賞するのにも最適である。


WSXGA+の作業領域は広大だ。Webブラウザ、テキストエディタ、電子メールソフト、フォルダの内容物を画面に並べて一望しながら作業できる

 しかしその反面、15.4インチ液晶パネルでのWSXGA+表示は、デメリットにもなり得る。液晶のピクセルサイズが小さいため、表示するものすべて(たとえばデスクトップのアイコンやWebブラウザのテキストなど)が小さく表示され、場合によっては見づらくなってしまうからである。デスクトップのアイコンやフォントのサイズは大きくできるが、最近のWebサイトはデザイン性を重視するなどの理由で文字の大きさを固定しているケースがあり、そのようなWebサイトを閲覧する場合は、小さな文字を読むのに苦労するだろう。

[赤枝輝昌, ITmedia ]

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