ファイルメーカーで商用ウェブサイトを構築する
第4回 ZDNetファイルメーカーシステム「BeforeCMS」の構造(1/4)
ZDNet Macの実践ファイルメーカー連載の第4回は、ZDNet Macを例に、「データベースの中身と、記事アップの流れ」を解説します。
今回は、ZDNet Macを例に、ウェブ制作システムの中身を見ながら、データがどのように流れていくのかを解説します。このシステムは、「BeforeCMS」と名付けられています。バックエンドのシステム名、「CMS」のフロントエンドであるという位置づけを明確するために、そんな名前にしました。これからは、このシステム名は、「BeforeCMS」ということで、説明します。
データベース構造
BeforeCMSは、本体のファイルメーカーProのデータベースであるBeforeCMSV3.fp5を中心とした、いくつかのファイルにより構成されています。
- BeforeCMSV3.fp5
- ZDIndex.fp5
- ZDKeywords.fp5
- ZDWriters.fp5
- ProductsCenter.fp5
- ProductsVendor.fp5
このうち、記事のデータが入っているのは、BeforeCMSV3.fp5で、残りのファイルはリレーションを張るために作ったものです。
簡単に説明すると、こうなります:
記事の本文、本文をHTML化したデータ、タイトル、著者名、URL、作成日、公開日、キーワード、ベンダー名、製品名、記事の種別、分野、そして記事の重要度といったさまざまな属性が含まれる。
インクルードファイル、カテゴリー別のインデックスファイルを作るときの参照用。
BeforeCMSV3.fp5のキーワードをインデックス化するときに使うもので、それぞれのキーワードに対応したインデックスのURL、画像ファイルのURLを収納している。
ZDKeywords.fp5と同じように、BeforeCMSV3.fp5の著者名に対応し、それぞれの著者名に対応したインデックスのURL、画像ファイルのURLを収納している。
ZDNet Productsのデータが入っている。現在、約6000件の製品データが入っており、BeforeCMSV3.fp5記事中の「製品」フィールドに対応する。
ProductsCenter.fp5のベンダーとその解説文、ベンダーの公式URL、ZDNet Products内のインデックスURLが入っている。
ProductsCenter.fp5の製品カテゴリー別インデックスの情報が入っている。
最初は、BeforeCMSV3.fp5のファイル1個だけで運用していたのですが、キーワードインデックスを増やしたり、著者のインデックスを増やしたりするたびに、スクリプトを書き換える必要に迫られ、それならば、その対応表を別ファイルにして、リレーションを張るようにすればと考え、キーワード用、著者用のファイルを作りました。また、記事の属性に、取り上げられている製品の「製品型番」を加え、その製品がProductsCenter.fp5に含まれている場合には、その情報へのリンクが加えられるようにしてあります。
このなかの中心部分である、BeforeCMSV3.fp5のフィールドを見ていきます。主なフィールドはこんなところです。「作成日」「公開日」以外は、すべてテキストフィールドです。
- どのメディア
- ファイル名
- チャンネルファイル名
- 著者
- 本文
- 本文HTML
- 概要
- タイトル
- サブタイトル
- クレジット
- 発信地
- 入力者
- 記事属性
- 記事分野
- 製品名
- ベンダー名
- 進捗状況
- 更新通知
- 表示
- URL
- 翻訳元記事URL
- 作成日
- 公開日
- 順位
[松尾公也, ITmedia
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