小中学生がよく使うケータイの機能は

» 2009年03月18日 07時30分 公開
[ITmedia]

 バンダイネットワークスとネットマイルは3月17日、共同で展開している小中学生を対象としたネットリサーチサービス「キッズリサーチ」で実施した「『携帯電話』についてのアンケート調査」の結果を発表した。調査は2月26日から3月2日まで、バンダイネットワークスが運営する情報交換サイト「サークルリンク」で実施したもので、有効回答数は591人。

 同調査によれば、携帯電話を持っていないユーザーは64.0%で、「自分専用のものをもっている」ユーザーが29.3%、「家族共有のものをもっている」が6.8%となった。「自分専用のものをもっている」という回答は、小学校低学年、中学年で2割程度だったが、小学校高学年になると3割、中学生では約5割と、学年が高くなるにつれ多くなった。なお、2008年の同時期に実施した同様の調査では、「携帯電話を持っていない」は60.8%で、今回、わずかながら「携帯電話は持っていない」という回答が増えた。

 自分専用、または家族共有の携帯電話を持っていると回答したユーザーに、所有している携帯電話のキャリアを聞いたところ、「ドコモ」が43.7%で最多となり、次いで「KDDI(au)」が26.8%、「ソフトバンクモバイル」が23.0%となった。性別で比較すると、「ドコモ」は女の子が41.1%、男の子が50.0%と女の子の方が少なく、「KDDI(au)」では男の子が22.6%、女の子が28.5%と女の子の方が多かった。学年別に比較すると、小学校低学年から小学校高学年まではいずれも「ドコモ」が最多、中学生は「ドコモ」と「KDDI(au)」が同じ割合となった。また「KDDI(au)」は学年が高くなるにつれ、所有者の割合が高くなった。なお2008年の調査と比較すると、「ドコモ」が増加、「KDDI(au)」が減少、「ソフトバンクモバイル」が変化なしという結果が得られた。

 自分専用、または家族共有の携帯電話を持っているユーザーに、携帯電話を持つようになったきっかけを聞くと、「塾や習いごとをはじめるようになってから」が29.6%で最多となった。また「一人で外出することが増えたから(防犯のため)」が21.6%でこれに続き、行動範囲の広がりや保護者なしでの行動に備えてという理由が上位に挙げられる結果となった。

Photo 携帯電話を持つようになったきっかけ(左)と携帯電話の使い道(右)

 どのようなときに携帯を持って行くのかを尋ねると、「塾や習いごとに行くとき」という回答が43.7%で最多となり、以下「友だちだけで出かけるとき」が41.3%、「友だちの家に行くとき」が40.4%と続いた。性別で比較すると、ほぼすべての項目で男の子より女の子の方が割合が高かった。また学年別では、小学校低学年は「家族で出かけるとき」という回答が最多となり、小学校中学年・高学年は「塾や習いごとに行くとき」、中学生は「友だちだけで出かけるとき」「どこに行くときも持っている」が最多だった。

 携帯電話を使う場所は、「自宅にいる時」という回答が56.3%で最多となり、「友だちと遊んでいる時」が53.5%、「誰かと待ち合わせをしている時」が49.8%と続いた。性別で比較すると、「帰宅時」や「誰かと待ち合わせをしている時」という回答は男の子より女の子の回答が多かった。また学年別で比較すると、全体的に学年が高くなるにつれ回答が多くなり、中学生の回答が特に多かった。特に「自宅にいる時」や「寝る前」「朝起きた時」という回答は、他の学年と比較して圧倒的に多かった。

 携帯電話の使い道を複数回答形式で聞くと、「メール」が79.3%、「通話」が75.1%、「カメラ」が61.0%、「スケジュール・時計(アラーム)」が50.7%、「ムービー」が44.6%と並んだ。性別で比較すると、「メール」や「カメラ」では男の子より女の子の回答が多く、「インターネット」や「ゲーム」「音楽プレーヤー」では女の子より男の子の回答が多かった。学年別に比較すると、小学校低学年のみ「ゲーム」という回答が最多、小学校中学年・高学年、中学生では「メール」が最多となった。また「スケジュール・時計(アラーム)」は中学生のおよそ7割が利用しており、他の学年に比べ圧倒的多数となった。

Photo 通話・メールの相手

 携帯電話の使い道として「通話」や「メール」と回答したユーザーに、通話、メールの相手を聞くと、「親」が85.4%、「学校の友だち」が73.5%で圧倒的多数だった。性別で比較すると、「親」や「兄弟・姉妹」では男の子よりも女の子の回答が多く、女の子の方が家族と通話やメールをする頻度が高いことが分かった。学年別に比較すると、中学生は「学校の友だち」が93.0%、「学校以外の友だち」が67.4%、「メル友」が60.5%、「恋人」が30.2%と、他の学年に比べて回答が多く、交友関係の広がりがうかがえた。なお昨年同時期の調査と比較すると、「メル友」の回答が「学校以外の友だち」を抜き大幅に増えている。

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