ソフトバンクモバイル、周波数変換型の屋外リピータを開発

» 2009年05月12日 20時36分 公開
[ITmedia]

 ソフトバンクモバイルは5月12日、山間部や電波の弱いエリアで、W-CDMA(3G)の電波を効率よく中継する周波数変換型の屋外リピータ(中継装置)を開発したことを明らかにした。今後、商用導入に向けて検討を進める。

 新開発の屋外リピータは、基地局側に設置する周波数変換装置と、屋外中継リピータをセットで運用する。基地局側で元の周波数とは異なる周波数に電波を変換し、屋外リピータ側で元の周波数に戻してから利用するのが特徴だ。中継用電波の周波数を変換することで、屋外リピータの対基地局向けアンテナと対移動機(端末)向けアンテナの間で発生する、同じ周波数の電波の回り込みを低減し、屋外リピータの送信電力や増幅率を最大にすることが可能になる。

 この技術を用いれば、電波の弱いエリアの周辺部や山間部では、従来の屋外リピータに比べて約2〜8倍の広い範囲をカバーでき、コストを抑えつつエリアの拡大が可能になるとしている。

Photo 従来型の屋外リピータ(上段)と周波数変換型の新しい屋外リピータ(下段)の構成例

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