講演の中でラーゲリン氏は、同社が手掛けたiPhone向け広告の事例を基にスマートフォンの“表現力”を具体的に説明した。
最初に紹介したのは、ベンツ「Eクラス」の広告だ。このバナー広告には、クリックするとバナーの枠が全画面に広がる「キャンバス」という機能が使われている。「通常の携帯では一度画面が消えて次の画面に飛んでいくが、キャンバスは元の画面にオーバレイする形でバナーが広がり、その中で画像の閲覧や資料請求など、さまざまなアクションが行える。見終わればボタンをクリックして元の画面に戻ることができるので、ユーザーにとって快適なのはもちろん、媒体の持ち主にとってもトラフィックの流出を防げるメリットがある」(ラーゲリン氏)
バナーの右側に付いている「アクションアイコン」は、さまざまな機能を利用できるスマートフォン広告ならではの工夫だ。「キャンバス」「App Store」「音声」「動画」「マップ」「電話」など、バナーをクリックした後にどんなアクションが起こるのかをユーザーに示すアイコンで、広告主には「なるべく付けることを推奨している」という。
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