元グーグルのラーゲリン氏が「驚いた」iPhone広告の魅力(2/3 ページ)

» 2009年09月02日 10時30分 公開
[山田祐介,ITmedia]

 講演の中でラーゲリン氏は、同社が手掛けたiPhone向け広告の事例を基にスマートフォンの“表現力”を具体的に説明した。

photo ベンツ「Eクラス」の広告例

 最初に紹介したのは、ベンツ「Eクラス」の広告だ。このバナー広告には、クリックするとバナーの枠が全画面に広がる「キャンバス」という機能が使われている。「通常の携帯では一度画面が消えて次の画面に飛んでいくが、キャンバスは元の画面にオーバレイする形でバナーが広がり、その中で画像の閲覧や資料請求など、さまざまなアクションが行える。見終わればボタンをクリックして元の画面に戻ることができるので、ユーザーにとって快適なのはもちろん、媒体の持ち主にとってもトラフィックの流出を防げるメリットがある」(ラーゲリン氏)

photo さまざまな「アクションアイコン」

 バナーの右側に付いている「アクションアイコン」は、さまざまな機能を利用できるスマートフォン広告ならではの工夫だ。「キャンバス」「App Store」「音声」「動画」「マップ」「電話」など、バナーをクリックした後にどんなアクションが起こるのかをユーザーに示すアイコンで、広告主には「なるべく付けることを推奨している」という。


photo 米ABCが実施したドラマ「LOST」のキャンペーン。青い空やヤシの木といったビジュアルに加え、最終的な飛び先をAmazonにすることで、ブランディングと販売促進を両方させている
photo 日本ではなかなか見られないが、映画のキャンペーンにiPhone広告が利用される例も多いという。迫力ある映像をモバイル端末でも提供できるようになったことがポイントだとラーゲリン氏は説明する。日本でも9月から、アドモブのネットワークを利用した映画のキャンペーンが始まる
photo ECなどで効果を発揮するのが、バナーに検索バーを表示する手法だ。米国では現在、Microsoftの検索エンジン「Bing」のプロモーションで同種のバナーが大量に配信されているという
photo iPhoneに加えてアドモブが注目するAndroid端末。「海外市場を含めて考えると、2010年後半ごろから、プロモーションのプラットフォームとして有効な台数になると考えている」(ラーゲリン氏)

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