5人に1人スマートフォン所有――増える「買い増し」「ドコモ端末」(2/2 ページ)

» 2009年09月09日 19時43分 公開
[ITmedia]
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 スマートフォン所有者に購入した状況を聞くと、「新規」「買い替え」「買い増し」の中では「買い替え」と「買い増し」が47〜48%程度と、ほぼ同程度の割合となった。「買い増し」の場合は、別キャリアのスマートフォンを購入したパターンが多く、「買い替え」の場合は、同じキャリアでのスマートフォンを購入したパターンが多い。

 また、iPhone 3G/GS所有者のみで抽出した結果と、昨年iPhone 3Gが発売されたときのリサーチ結果を比較したところ、買い増し率が高まっていることが分かった。昨年の調査では、「(iPhone 3Gを買うために)買い増しを行う」と答えたユーザーはiPhone 3G購入希望者の3割程度にすぎず、残りの7割は「買い替える」と答えていた。これに対して今回の調査では、特にiPhone 3G/GS所有者の購入状況を見ると「買い増し」が半数近くにまで増えており、この1年間で、スマートフォン購入の際、買い増しを行う人の割合が増えていることが分かる。

 その理由は、「キャリア変更をしたくない」というもの以外に、「スマートフォンだけではすべての用途に対応できない」という状況にもあるようだ。スマートフォンの不満点に関するフリーアンサーには、「携帯専用サイトが見られない」「おサイフケータイなどに対応していない」「音声通話の受信感度が低い」などの意見が多く見られ、スマートフォンでは実現できない機能が多いことから、スマートフォンを「買い増す」という行動に出ているものと分析されている。

 またスマートフォン所有者に、スマートフォン購入の理由を聞くと、「PC用のWebサイトを閲覧したかった」という回答が66.7%で最多。そのほか、「豊富なアプリケーションを利用したかった」が59.6%、「タッチスクリーンを使いたかった」が47.4%、「大きな液晶画面を利用したかった」が45.2%、「音楽プレーヤー機能を使いたかった」が43.8%で続いているが、これらは主にiPhone 3G/GSの機能であるため、iPhone 3G/GSの購入理由とも考えられる。

 なお、「電子メールを利用したかった」という回答は40.1%に留まり、メール端末としてのニーズはアメリカほど高くないことが分かった。「大きな液晶画面で、PCと同様のインターネットが使える」端末としてスマートフォンを購入するケースが多いようだという。

 スマートフォン所有者に、現在主に使っているスマートフォン購入の決め手を聞くと、「機能・アプリケーション」が26.8%でトップ。次いで「操作性」が14.8%、「メーカー」が11.6%、「デザイン」が10.9%と並んでいるが、これらもiPhone 3G/GSユーザーが挙げる割合が高い要素と言える。一般の携帯電話では重視されることの多い「価格」や「通信料金」は、それぞれ8.3%、7.5%に留まり、スマートフォン購入では、これらの要素が一般の携帯電話ほど大きな購入の決め手とはなっていないことも明らかになった。

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