フューチャースコープ、Android向け“ARアプリ”の実証実験

» 2010年02月15日 17時37分 公開
[山田祐介,ITmedia]

 フューチャースコープは2月15日、Android端末向け拡張現実(AR)アプリ「TravelCamerAR(トラベルカメラ)」β版をAndroidマーケットで公開した。これに伴い、同アプリを使った実証実験のパートナーの募集も開始した。

photophoto マップ画面とカメラ画面とで、周囲の情報を閲覧できる「TravelCamerAR(トラベルカメラ)」β版

 同アプリは、Googleマップを使ったスポット情報の登録やルート検索の機能に加え、カメラ映像に地点情報を付加したAR画面を楽しめるアプリケーション。Googleマップを使った「マップモード」では、端末のGPSで現在地周辺の地図を取得し、タップ操作で任意の場所にアイコンを設置すれば、現在地からアイコンの場所へのナビが利用できる。

 ARを使った「カメラモード」では、カメラ映像にアイコンが付加され、どの方角にアイコンがあるのかが直感的に分かるようになっている。各アイコンの上にはアイコンのタイトルと、現在地からの直線距離が表示される。また、端末で撮影した写真をアイコンとして登録する機能も備えている。

 地点情報などは端末に蓄積し、サーバを使ったネットワーク連携は行わないが、2010年秋にはネットワーク連携を可能にするとしている。また2010年夏までにiPhone向けアプリを発表する予定。

 また同社は、アプリの改善や効果測定を目的とした実証実験を計画し、地方都市や商店街、中小企業に実験への参加を呼びかけている。実験では、参加企業から提供された観光情報や公共交通機関の運行状況などの各種データをARコンテンツとしてアプリに移植するほか、コンテンツの英語化を同社が代行した上で情報を移植し、外国人観光客の来店促進に役立てるとしている。

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