子供用防犯グッズに欲しい機能、トップは“親に居場所を知らせるGPS”調査リポート

» 2010年02月17日 09時30分 公開
[ITmedia]

 子どもの危険回避研究所とサンケイリビング新聞社発行の情報誌「あんふぁん」は2月10日、子供の防犯に関する意識調査の結果を発表した。

 子どもの小学校への入学にあたって不安に感じることについて聞くと、「犯罪や事故に巻き込まれること」という回答が96.5%で最多となった。次いで、80.5%の親が「友達とのかかわり方」が不安であると回答し、「勉強習慣のつけ方」は64.8%で3位となった。

 小学校の通学路や通塾路、遊び場所など、子どもの行動範囲で危険と感じる場所があるかを聞くと、「ある」という回答が63.8%に達した。具体的には「人通りの少ない住宅街・道」「不審者が出るといわれる公園」などが挙げられ、このような場所は、小学校入学を控える子どもの行動範囲内に平均して2〜3カ所あることが分かった。

 子どもの行動範囲で、いざという時に頼れる人がいるかどうかを聞くと、「まったくいない」という回答が29.1%、「あまりいない」が32.4%。頼れる人の人数は平均してわずか2.1人で、近所づきあいが希薄になったことが防犯面に影響していることがうかがえる。このような状況を反映し、97.2%の親が「子どももいざというときに自分の身を守れるように備える、自己防衛の術が必要」と感じていることが分かった。

 子どもが小学校に入学する際に、防犯ブザーを持たせたいかどうかを聞くと、97.7%の親が「持たせたい」と回答している。しかし他方で、約半数の親が「防犯ブザーを持たせていれば、いざという時に子どもを危険から防げる」と思っていないことも分かった。理由として、「鳴らしても助けてくれる人がいるとは限らない」と答えた人が96.3%にのぼっている。

 子どもに持たせる防犯用品に欲しい機能については、「親に居場所を知らせる機能=GPS」が53.2%でトップ。以下「声で連絡をとることができる機能」が19.5%、「ガードマンが駆けつけてくれるサービス」が11.4%、「暗くなると自動的に点滅する防犯ライト機能」が11.1%でこれに続いた。

 同調査はあんふぁん会員のうち新小学1年生の母親を対象に1月20日から同25日まで実施したもので、有効回答数は395人。

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