調査リポート
» 2010年03月11日 14時37分 UPDATE

調査リポート:子供に不要なケータイ機能、「おサイフケータイ」が「ネット接続」を上回る

MM総研が、子供の携帯電話所有に関する親の意識調査の結果を発表。持たせる理由は“緊急時の家族との連絡用途”がトップで、子供に持たせるのに不要な機能は「おサイフケータイ」が「ネット接続機能」を上回る結果となった。

[ITmedia]

 MM総研は3月10日、子供の携帯電話所有に関する親の意識調査の結果を発表した。調査は2月9日から同11日まで、現在子供に携帯電話を持たせている18歳以下の子供を持つ保護者665人、今後子供に携帯電話を持たせる意向を持っている保護者367人の計1032人を対象に実施した。

 保護者全員に子供の学齢を聞いたところ、幼稚園・保育園から小学校3年生以下という回答が15.6%、小学校4〜6年生が30.0%、中学1〜3年生は29.1%、高校1〜3年生は33.3%となった。このうち、現在子供に携帯電話を持たせている保護者は、学齢別に見ると高校生1〜3年生では96.5%と最多で、以下、中学1〜3年生では67.3%、小学校4〜6年生では44.5%、小学校1〜3年生では18.6%と並んだ。学齢が上がるにつれて、子供の携帯所有比率も上昇していることが分かる。

 携帯電話を持たせている理由や、今後持たせたいと思う理由を聞くと、「緊急時の家族との連絡用」が77.3%、「日常の家族との連絡用」が74.2%で上位を占めた。その他、「塾、習い事、学校の行き帰りの連絡用」が53.8%、「防犯・安全のための居場所確認のため」が50.8%と、半数以上の保護者が理由として挙げている。

 子供の学齢別に見ると、「緊急時の家族との連絡用」は、どの学齢でも75%から80%の保護者が持たせる理由として挙げているが、「日常の家族との連絡用」という理由は子供の学齢が上がるにつれて高くなった。防犯・安全確保を目的に携帯を持たせる保護者は、子供の学齢が上がるにつれ少なくなり、家族や友人との日々の連絡用のため子供に持たせる保護者は、子供の学齢が上がるにつれ増えていることが分かる。

 子供に携帯電話を持たせる際、ついていない方がよいと保護者が考える機能について聞くと、「おサイフケータイ」が62.6%で1位。以下、「ゲームアプリ」が48.4%、「動画ダウンロード」が46.0%、「インターネット接続機能」が43.0%、「音楽ダウンロード」が34.3%と並んだ。どの機能についても比較的寛容な、高校1〜3年生の子供を持つ保護者でも、「おサイフケータイ」機能を不要とする比率は52.0%と高かった。

 全体で43.0%の保護者が不要と回答した「インターネット接続機能」は、特に小学校3年生以下の保護者で64.0%、小学校4〜6年生の保護者でも57.7%と高い比率を示している。小学生以下の子供を持つ保護者にとって、子供がネットに接続することでトラブルや犯罪などに巻き込まれる可能性があることを懸念していると考えられる。他方で、「ショートメッセージ」は8.5%、「eメール」は9.0%と、必要でないと考える割合が低く、緊急時の連絡用や日常の家族との連絡用として不可欠な機能と考えられているようだ。

 インターネットのサイト閲覧制限(フィルタリング)サービスについては、「名称・内容とも知っている」と答えた保護者は55.2%。「名称は知っている」と回答した39.8%と合わせると、95%の保護者がフィルタリングサービスの存在を認識していることが分かった。しかし、「名称・内容とも知っている」と「名称は知っている」と回答した保護者に、フィルタリングサービスのアクセス制限に「ホワイトリスト方式」「ブラックリスト方式」があり、制限のレベルを選べることを知っているかを聞くと、「知っている」と回答した保護者は59.1%に減り、40.9%の保護者が「知らない」と回答した。

 現在、子供に携帯電話を持たせている保護者のうち、フィルタリングサービスを知っていると回答した保護者に、実際に利用しているかどうかを聞くと、「携帯の購入・機種変更時に利用の申し込みをした」が29.2%、「購入後に利用申し込みをした」が8.7%で、実際に利用しているのは合わせて37.9%に留まった。他方で「利用していない」は48.9%、「利用していたが、解除した」は8.1%と、合わせて57.0%の保護者が、現在利用していないと回答している。

 フィルタリングサービスを設定していない、もしくは解除した保護者にその理由を聞くと、「子供を信用しているから」が43.9%、「設定しなくても問題ないから」が39.0%で上位を占めた。子供を信用しているからという回答は、小学校3年生以下の子供を持つ親では21.4%、小学校4〜6年生では25.0%、中学1〜3年生では38.6%、高校1〜3年生では51.1%と学齢が上がるにつれて高くなる。

 子供が通っている学校で、携帯電話の持ち込みに関するルールがあるかを聞くと、「学校への持ち込みは禁止されている」との回答が50.3%を占めた。その他「持ち込みは禁止されていないが、就学中の使用は禁止されている」が18.5%。保護者に学校への持ち込みに対する意見を聞くと、「学校への持ち込みは禁止してほしい」という完全否定派は29.0%に留まった。

 他方で「持ち込んでもよいが、就学中の使用は禁止してほしい」は37.2%、「登校時に学校側で預かってほしい」は14.8%、「生徒や家庭の状況に応じて、個別に持ち込みを許可してほしい」は8.0%、「持ち込んでもよいが、携帯電話の使い方などを学校が指導してほしい」は7.7%となり、一定の条件付きで学校への持ち込みを認める保護者の割合は、合計で67.6%に達した。

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