シード・プランニングが行った携帯電話の国内市場動向調査で、海外端末メーカーのシェアが2010年度に3割を超えたことが分かった。携帯キャリア各社が投入した海外製スマートフォンの販売が好調に推移したためとみられる。
2010年度は、携帯電話契約の純増数が735万加入に達するなど、8年ぶりの高水準で推移。スマートフォンの販売台数は前年比3倍の770万台に達し、直近の数カ月間は端末販売比率の4割をスマートフォンが占める結果となった。また、2010年度の総端末販売台数4249万台のうち、海外メーカー端末(ソニー・エリクソン・モバイルコミュニケーションズ含む)が33%のシェアを占めるなど、メーカーシェアの変動も見られた。
2016年度には総契約数が1億4600万規模になると予測。スマートフォンは2016年度末に累積加入数が7000万に達し、データ通信端末は1800万台、ハンドセット/フィーチャーフォンは5793万台と予測している。スマートフォンの全携帯電話に占める割合は47.9%、データ通信端末の割合は12.3%にあたる。
2011年度の純増数については、LTE/3G以外の携帯電話の減少により、2010年度の735万から130万前後低下した600万前後となり、その後は徐々に減少すると予測。2016年度には前年比320万増程度になると予測している。2016年度までのスマートフォンのOS別市場予測では、Androidが53.9%を占めるものと見込まれる。
同社は調査結果の詳細を調査研究レポート「2011年版 携帯電話市場の将来動向分析 −加入数、端末、キャリア、メーカー、流通、インフラ、サービス、 携帯電話関連市場動向分析の系統的な分析レポート−」として販売している。価格は12万6000円。
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