今の20〜30代のビジネスパーソンは、塾に通った経験のある人が多いのではないだろうか。筆者が小学生だった20年ほど前は、クラスのかなりの割合が塾に通っていた記憶がある。計算問題をたくさん塾で解き、さらに学校でも計算ドリルを解かされるなど、あのころは本当に算数が日常だった。しかし、社会人になるにつれ、計算問題を解く機会は減ってきた(これは職種にもよるのだろうが……)。料金計算などはスマホの電卓に頼っており、困りはしないが「大人としてこれでいいのか?」という気持ちが込み上げてくる時もある。
一時期、インド式計算ドリルというのが流行ったが、暗算力というのは思った以上にいろんな場面で役立つようだ。何より、電卓をポチポチするより、空でパッと計算したほうがカッコイイ。例えば、飲み会のときに暗算でさっと割り勘できたりすると、「さすがだね!」となるだろう(たぶん)。日常的に計算力を鍛えると、頭の回転も速くなるような気がする。
そこで、今回は「計算力トレーナー」というAndoridアプリを紹介しよう。計算力を鍛えられるのはもちろん、仕事の気分転換にもいいかもしれない。
「計算力トレーナー」は計算に特化した学習アプリ。用意されているのは、九九、少々のテクニックを必要とする計算問題、複数の計算方法を組み合わせた練習問題、フラッシュ暗算の4メニューだ。
計算の基本である九九は、2桁以上の計算にも対応している。1〜10の段はスラスラと解けるが、11以上になるとなかなか苦戦した。出題順も上から、下から、ランダムの3つから選べ、やり始めると意外と飽きない。
「テクニック集」では、高度な引き算や掛け算、2乗、因数分解の利用など、少し難易度の高い計算を練習できる。各項目を選択すると計算のコツを確認できるので、しっかり読んでから練習に移ろう。あまり計算が得意でない筆者は、このコツを読んで今更ながら「こんな方法があったのか」とさえ思った。
「計算練習」は、これまでに訓練した計算をランダムに出題してくれる。問題数や難易度、どの四則計算にするのか、問題を何秒後に隠すのかといった詳細な設定が可能。徐々にレベルを上げていくことで、何度でも楽しめる。
そして、筆者が一番オススメしたいのが「フラッシュ暗算」。よくテレビのクイズ問題などでも出題されるが、画面上に表示された数字を足したり引いたりしていく計算問題だ。問題数や桁数、表示速度の設定が行えるので、慣れるまでは簡単なところから始めよう。ちなみに計算を間違えた場合は、正解に加えて“失敗”にまつわる偉人の名言も表示される。少しクスッとなるだろう。
単純なアプリではあるが、ちょっとした空き時間を利用して使えば、計算力を効率よく高められるに違いない。数字に強いビジネスパーソンになれば、周囲から一目置かれるかも?
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.