「Siri」のライバル、「Evi」が消される?海外モバイルニュースピックアップ

» 2012年02月29日 13時38分 公開
[中野恵美子,ITmedia]

「Siri」のライバル、「Evi」が消される?

 「Siri」のライバルで、「米語」がしゃべれない英国人に人気のアプリ「Evi」が、App Storeから削除されるかもしれないと、Guardianが報じている。“Eviの方がはるかに優れているという理由からではないか”という見方もあるようだ。

 EviにはAndroid版もあり、訛りの強い英語(少なくともイギリスの)でも、Siriよりも高い認識率を誇っている。同アプリを開発したケンブリッジの企業True Knowledgeは24日、Appleから警告を受けたとし、削除が検討されている理由は“既存のApple製品に酷似するアプリを禁止する”App Store規約の条項8.3に抵触するからだという。27日の時点で、同ソフトは英米両国のApp Storeでダウンロード可能な状態であり、True Knowledge側はAppleからのその後の連絡を待っているところだ。

 ちなみに、この騒動はあちこちで評判になっているが、おそらくApp Storeから削除されることはないだろうというのが大方の見方だ。Siriと混同されないよう、多少の修正を施す必要があるくらいではないか――という推測が妥当な線ではないだろうか(そもそも混同されるほど似てはいないのだが)。

ネットワークにやさしいアプリ開発を――GSMAがガイドライン

 GSM Associationは2月27日、スマートフォン向けアプリ開発のガイドラインを公開した。

 これはスマートフォンやアプリによるネットワークへの負荷の増大に対応するためのもので、アプリの接続や端末の電力消費削減、セキュリティ強化などを含めたガイドラインがアプリケーション開発者に提示された。このガイドラインの策定には、NTTドコモ、Orange、Verizon Wireless、Vodafoneなど、22の携帯電話事業者が参画している。

 なお、GSMAでは、ガイドラインに沿ったアプリ開発を促進するためのコンテスト「Smarter Apps Challenge」も開催する。市販のモバイルアプリを対象とするもので、プラットフォームは問わない。受賞者の発表は6月に上海で開催の「GSMA Mobile Asia Expo」で行われる。優勝賞金は1万ドル。

スマホ時代のネットワーク制御システム、Ericssonが提供

 Ericssonは2月28日、モバイルネットワークのパフォーマンスを自動で最適化する「SON Optimization Manager」を発表した。高速モバイル通信の普及に伴って複雑化している通信キャリアのネットワーク管理を容易にするもので、同社のSmart Simplicityの取り組みの一環として提供される。

ARで職業訓練

 Qualcommは2月28日、同社のWireless Reachイニシアチブを通じ、Vodafone Spain FoundationおよびAPROCOR Foundationとともに「Augmented Reality for e-labora project」を発表した。APROCOR Foundationは、知的障害者とその家族の生活を改善することを目的とした非営利団体で、同プロジェクトは知的障害を持つ人々が働けるよう支援する。QualcommのVuforia ARプラットフォーム、スマートフォンやタブレット端末、Vodafone Spain Foundationが作成するアプリやコンテンツを利用して、ARを活用した職業訓練などを行う。

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