調査リポート
» 2013年01月07日 16時02分 UPDATE

調査リポート:電車移動中につながりやすいキャリアは? ICT総研が実測調査

ICT総研が、関東の電車内で各キャリアの通信状況を調査。「受信エリアの広さ」ではau、「切れにくさ」ではドコモに軍配が上がったほか、ソフトバンクはLTE比率で強みを見せた。

[ITmedia]

 電車の移動中にスマホがつながりやすいキャリアはどこ?――そんなテーマに焦点を絞った調査リポートをICT総研が1月7日に発表した。同社は、関東エリアの11路線の電車に各キャリアのスマートフォンを持ち込み、通信状況を調査。その結果、「受信エリアの広さ」ではauが、「切れにくさ」ではNTTドコモが最も良好な結果を出した。ソフトバンクモバイルはLTE比率で強みを見せた。

 調査期間は2012年12月10〜14日の日中時間帯で、NTTドコモ(GALAXY S III)、au(iPhone 5)、ソフトバンクモバイル(iPhone 5)、イー・モバイル(GS03)の4キャリアについて調べた。山手線のみ、混雑時間帯の状況を把握するため18〜19時台にも調査した。合計15時間48分におよぶ調査を行い、その中で車内での圏内時間比率を「受信エリアの広さ」、音声通話ができた時間比率を「切れにくさ」として紹介している。

 なお、同調査の詳細リポート「電車移動中のスマートフォンつながりやすさ実測調査(関東編)」の販売も行われる。価格は31万2900円。

各社それぞれに強み

 「受信エリアの広さ」のトップはau。各路線での合計測定時間15時間48分34秒のうち、auが電波を受信できた時間は15時間27分39秒と、97.8%の割合で圏内だった。「東海道線(東京〜湯河原)、東北本線(大宮〜黒磯)、総武本線(東京〜銚子)、中央本線(新宿〜小淵沢)、上越線・吾妻線(上野〜万座鹿沢口)など郊外へ続く路線で特に強みを見せた」(同社リリースより)。これに、ドコモが96.6%、ソフトバンクが96.4%、イー・モバイルが96.0%と続いた。


photo 圏内比率はauがトップ。ただ、調査中には「いったんCDMA1X(アンテナ〇表示)へ移行してしまうと、LTEへ復帰しなくなる現象が何度か確認された」という

 一方、「切れにくさ」ではドコモに軍配が上がった。測定時間のうち音声通話を続けられた時間の割合は95.9%(15時間9分26秒)で、イー・モバイルの95.4%、auの95.1%、ソフトバンクの94.6%を上回った。またドコモは路線ごとの結果に絞って見ても、「都心部の路線、郊外の路線にかかわらず、11路線中8路線でトップ」となり、安定した通話品質を見せた。


photo 音声通話ができていた時間の割合はドコモがトップ。通話切断時には10秒後にリダイアルするルールで調査している

photo 夕方の山手線での調査結果、3G/LTE接続状況の詳細、音声通話維持時間の詳細

 「受信エリアの広さ」では3位、「切れにくさ」では4位と苦戦したソフトバンクだが、一方で圏内時間におけるLTE比率では他社を上回る結果を出した。路線ごとに見ても11路線中7路線でLTE比率がトップになり、LTEネットワークの整備が進んでいることがうかがえた。

 イー・モバイルは、「受信エリアの広さ」は4位となったが、「切れにくさ」は2位と善戦。さらに、混雑時間帯の山手線で「受信エリアの広さ」「切れにくさ」の双方でトップになった。「郊外よりも都心部の路線で安定している傾向が見られる」(同社リリースより)

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